Sequence by Synthesis(SBS)テクノロジー

SBSテクノロジーのご紹介

SBSテクノロジーのご紹介

イルミナのシーケンステクノロジーであるSequence by Synthesis(SBS)は、世界中で広く採用されている次世代シーケンサー(NGS)テクノロジーであり、世界のシーケンスデータの90%以上を生成しています。1イルミナのシーケンス機器と試薬は、伸長しているDNA鎖に取り込まれた単一塩基の検出を可能にする独自の手法を利用して超並列シーケンスをサポートしています。

SBSケミストリー

各dNTPを追加するごとに蛍光ラベル付きの可逆的ターミネーターの蛍光がデータ化され、次の塩基を取り込めるように切断されます。可逆的ターミネーターに結合した4種類すべてのdNTPがそれぞれのシーケンスサイクルに存在しているため、自然競合によって取り込みバイアスが最小化されます。2

結果として真の塩基ごとのシーケンスを実現できるため、幅広いアプリケーション向けに正確なデータを入手することができます。この手法では事実上、一連の反復的なヌクレオチド(ホモポリマー)に付随するエラーやコールの見逃しを回避することができます。

シーケンステクノロジーの動画ウェブ画像標準

SBSテクノロジーのその他の利点

イルミナのSequence by Synthesis(SBS)テクノロジーは、シングルリードとペアエンドライブラリーの両方をサポートしています。SBSテクノロジーは高解像度のゲノムシーケンス用に、ショートインサートのペアエンドに加えて、効率的なシーケンスアセンブルやde novoシーケンスなどに対してロングインサートのペアエンドリードを提供しています。

ショートインサートとロングリードの組み合わせによりあらゆるゲノムの特徴を完全にとらえることができます。

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イルミナのシーケンスのご紹介

この概要ではシーケンステクノロジーにおける主な進展、主な手法、イルミナシーケンスケミストリーの基本などをご説明します。

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MiniSeqシステム

シーケンス機器のポートフォリオ

イルミナは必要な規模に応じて優れたデータ品質と正確性を伴った革新的なシーケンスシステムを提供しています。

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1色法SBS

SBSテクノロジーのブレークスルー

1チャネルSBS

イルミナ半導体シーケンス法は、1チャネルSBSともいわれており、Sequence by Synthesis(SBS)ケミストリーと補完的な金属酸化膜半導体(CMOS)テクノロジーを組み合わせたものです。これによってSBSのデータの正確さは維持しながら、機器のコストと機器設置面積を小さくすることが可能です。

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2チャネルSBS

SBSの最新の進化である2チャネルSBSは、データを高精度に保ちながら、以前のバージョンのイルミナSBSよりもデータを速く生成できます。

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SBSテクノロジーを利用して問題を解決する

イルミナのシーケンステクノロジーが研究者によって利用されている領域:

シーケンステクノロジー

全ゲノムやRNAシーケンスなど、SBSを利用したさまざまな手法についての詳細はこちら。包括的なワークフローソリューションについてはこちら。

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シーケンスキット
シーケンス試薬

イルミナの機器固有のシーケンスキット、試薬、フローセルなどについてはこちら。

パターンフローセル技術
最大スループット

パターンフローセル技術によって、シーケンスデータのスループットが劇的に向上しました。詳細はこちら。

参考文献
  1. 社内計算データによりIllumina, Inc. 2015.
  2. Bentley DR, Balasubramanian S, Swerdlow HP, et al. Accurate Whole Human Genome Sequencing using Reversible Terminator Chemistry. Nature. 2008; 456 (7218): 53–59.