微生物は地球上のあらゆる環境で生態学的ニッチに存在します。その範囲は昆虫の消化管から、世界中の海洋、その海底の堆積物まで至りますが、地球上の微生物の大半が実験室において培養することができないと言われています。微生物解析に次世代シーケンサーを利用する最大の利点は、培養できない生物など予備知識が得られない場合でも、ゲノム情報を取得し、1 塩基の変異解析が可能であることです。解析力を有する一連の次世代シーケンスツールを自由に利用することが可能な現在、微生物とヒトの健康や生活との結びつきに着目した新たな研究分野への潮流が加速しています。

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