サンプル数によらず、インデックス選択時に次の条件が満たされる必要があります。2または3サンプルのような、サンプル数が少ないシーケンスランでは実現が難しい場合がありますので、実験デザインの検討時点から注意が必要です。
- インデックスリードの最初の2サイクルのうち、いずれかの塩基がG塩基以外である必要があります。(表1)
- インデックスリードの全てのサイクルで、青と緑の両方のシグナルが存在するようにしてください。(表2)
- 青と緑の両方のシグナルの取得が難しければ、インデックスリードの全てのサイクルで、少なくとも緑のシグナルが存在するようにしてください。(表3)
イルミナ社インデックス製品の塩基配列はIllumina Adapter Sequencesのインデックスキットの種類毎に記載された以下カラムでご確認ください。
- インデックス1 (i7):「i7 Bases for Sample Sheet」配列 *1
- インデックス2 (i5):「i5 Bases for Sample Sheet in Reverse Complement Orientation」配列 *1*2
*1:「Bases in Adapter」または、Local Run Manager(LRM)画面表示の配列とは異なる場合がありますので、ご注意ください。
*2: MiSeq i100シリーズのリードファーストシーケンス、NextSeq 1000/2000、NovaSeq Xシリーズの場合。MiSeq i100シリーズのインデックスファーストシーケンスの場合は「i5 Bases for Sample Sheet in Forward Orientation」の配列。
(表1) サンプル1 "GGCTCCATAC"と、サンプル2 ”GGGCATTGTT”のインデックス1 組み合わせは、最初の2サイクルに青あるいは緑のシグナルを持つ塩基がなく、”G”のみとなり、推奨されません。

(表2) 3サンプルの各インデックス "TATTGCGCTC"、”ACGCCTTGTT”、”TTCTACATAC”の組み合わせは、全サイクルに青と緑のシグナルがあり、推奨を満たします。

(表3) サンプル1 "CCATCTCGCC"と、サンプル2 ”ACTGGATCTA”のインデックス組み合わせは、全サイクルに緑のシグナルがあり、推奨を満たします。

[例]インデックス組み合わせによるカラーバランス