遺伝病研究の進歩により、複雑な疾患には多くの遺伝的要素(多因子性)があることが、よく知られるようになりました。ポリジェニックリスクスコアは、複雑な疾患の遺伝的リスクを推し量るための、有望な研究分野です。ポリジェニックリスクスコアを開発および検証するための研究がどのように行われているか、そしてこれらのスコアが、どのように将来の疾患リスクの理解と軽減につながるのかをご説明します。
シリーズの最初の章では、クイーンズランド大学の精神医学および量的遺伝学教授のNaomi Ray先生、キングズ・カレッジ・ロンドンの社会開発精神医学センターの遺伝学者であるGerome Breen先生、上海市交通大学Bio-X Instituteの教授であるYongyong Shi先生が、ポリジェニックリスクスコア(PRS)とは何か、そしてどのように複雑な疾患に有用かを説明します。
上海市交通大学Bio-X Instituteの教授であるYongyong Shi先生、クイーンズランド大学のStatistic Genetics Laboratoryの統計学博士、およびジェームズ大学の遺伝学者であるStewart Macgregor先生、キングズ・カレッジ・ロンドンにある社会開発精神医学センターのGerome Breen先生は、ビッグデータやゲノムワイド関連解析(GWAS)の必要性など、ポリジェニックリスクスコア(PRS)を作成する際に研究者が考えるべき重要な考慮事項を共有します。
ポリジェニックリスクスコアを利用して、個人の複雑な疾患のリスクを予測する方法を学びます。キングズ・カレッジ・ロンドンの遺伝学者であるGerome Breen先生とCathryn Lewis先生、そしてクイーンズランド大学のDavid Evans先生とPeter Visscher先生が、彼らの知見を共有します。
第4章では、業界のキーオピニオンリーダーたちが、ポリジェニックリスクスコアがヘルスケアにどのように影響するかを語ります。統計遺伝学教授David Evans先生、定量遺伝学教授Peter Visscher先生、遺伝学者Gerome Breen先生、Naomi Ray先生、株式会社ゲノムアナリティクスジャパン代表取締役 八谷剛史先生の声をお聞きください。
PRSシリーズの最終章では、集団の層別化やリスクの高い個人の特定から、早期介入や予防医学まで、ポリジェニックリスクスコアの今後の用途についてさらに学びます。クイーンズランド大学、株式会社ゲノムアナリティクスジャパン、キングズ・カレッジ・ロンドン、上海交通大学Bio-X Instituteの各エキスパートが、将来への展望を共有します。
Common polygenic variation contributes to risk of schizophrenia and bipolar disorder
Purcell et al. (2009) Common polygenic variation contributes to risk of schizophrenia and bipolar disorder, Nature Aug 6;460(7256)
Panel Discussion: Variant interpretation: how to accelerate the adoption of genetic diagnosis in dementia
Moderator: Prof. John Hardy, UKDRI, University College London
Panelists: Dr. Jonathan Rohrer, University College London Prof. Julie Williams, UKDRI, Cardiff University Prof. Anne Bassett, University of Toronto
Panel Discussion: Affordability and feasibility of large scale genetic risk profiling: Genotyping vs Sequencing
Moderator: Dr. Kyle Vogan, Nature Genetics
Panelists: Prof. Gerard D. Schellenberg, University of Pennsylvania Dr. Cornelia van Duijn, Erasmus Medical Center Dr. Jose Bras, UKDRI, University College London
PRSice: Polygenic Risk Score software
PRSice: Polygenic Risk Score software
By Jack Euesden, Cathryn Lewis and Paul O’Reilly
東アジア集団を対象とする大規模遺伝子研究と薬理ゲノミクスのための、コスト効率の高い強力なジェノタイピングアレイ。
大規模解析を支援するコストを実現
2018年12月7日(金)、東京 品川にて、イルミナセミナー「多因子疾患における個別化医療実現への取り組み」を開催しました。