コミュニティ全体のゲノム調査

人々の健康および疾患における微生物の役割をより深く理解する

ヒトマイクロバイオーム解析

ヒトマイクロバイオーム解析は、人体の中および表面に見られる微生物群の研究です。ヒトマイクロバイオーム研究の目的は、健康および罹患状態における微生物の役割を理解することにあります。

従来、ヒトの皮膚、便または血液から採取したサンプルの研究は、培養、分離して個々の微生物の表現型または遺伝型を解析する、多大な時間と労力のかかる微生物学技術に依存していました。単一サンプル中の微生物群プロファイリングは、こうした方法では不可能でした。


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Introduction to Human Microbiome Analysis

次世代シーケンサー(NGS)の登場によって、 Human Microbiome Project (HMP) および MetaHITなどのいくつかの注目を集める共同プロジェクトが実現し、次世代シーケンサーを基礎ツールとして用いてヒトマイクロバイオームに関する広範なデータが発表されました。

次世代シーケンサーのスループットおよびコスト削減によって、メタゲノミクス研究が加速し、培養のできない微生物群を含む群落全体のゲノムを調べることが可能になりました。

プロジェクト 期間 内容
MetaHIT 2008 - 2012 健常者、肥満者、炎症性腸炎(IBD)患者の糞便を解析
NIH Human Microbiome Project (HMP) 2008 - 2013 健常者242名の様々な組織からサンプリングした細菌叢を元にゲノムリファレンスを構築
NIH The Integrative Human Microbiome Project (iHMP) 2013 – 進行中 早産、炎症性腸疾患、2型糖尿病を対象とした疾患コホートを実施中
ショットガンメタゲノミクス
  • ある特定の複雑な微生物サンプルにおける、全生物種および全遺伝子を対象とする包括的なサンプリングを可能にするDNAシーケンス手法です。
16S rRNAメタゲノミクス
  • あるサンプルに存在する微生物を同定し比較するために使われる、16SリボゾーマルRNA遺伝子のシーケンス手法です。
メタトランスクリプトミクス
  • 複雑なサンプルにおいて全てのRNAを解析することで微生物集団を理解します。
第90回日本細菌学会 3月19日 ~ 21日 仙台国際センター

腸内細菌叢(腸内フローラ)は、健康に密接に関係していると、細菌学の研究者だけでなく一般の方々も注目しています。そして腸内細菌の解析に最も優れた方法は、NGSを用いたメタゲノム解析といわれています。

イルミナのランチョンセミナーでは、医薬基盤・健康・栄養研究所 國澤先生により、食との相互作用を介した腸内環境の形成について、医薬健栄研での取り組みをご紹介いただきます。また、展示ブースでは、「メタゲノム解析をはじめよう!」と称して、NGSでメタゲノム解析をこれから始められる方に最適な資料から最新情報の資料までご準備しています。コンサルタントによる技術的なご相談も承っていますので、ぜひお立ち寄りください。

「メタゲノム解析をはじめよう!」ブースイベントの詳細はこちら

ランチョンセミナー 要旨および詳細はこちら
時間 3/20(月)12:40~13:40
演題 腸内細菌と食を介した腸内環境の形成と健康・疾患
演者 国立研究開発法人
医薬基盤・健康・栄養研究所 ワクチンマテリアルプロジェクト
國澤 純 先生
会場 仙台国際センター 展示棟 第4会場(会議室3)

ヒトマイクロバイオーム研究に関するイベント開催レポートはこちら

 
~3月24日(金)まで
イルミナNGS10周年記念
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ユーザーによるイルミナNGSを用いた最新の研究成果のご講演

腸内環境のデザインに向けて
株式会社メタジェン 取締役副社長CTO
東京工業大学 生命理工学院 准教授 山田 拓司 先生

大腸がん罹患時と健常時との間で腸内細菌叢が異なることに着目し、大腸がんマーカーの探索に挑戦されています。この研究が進むと、そう遠くない将来、自宅で採取した便から大腸がんを発見できるようになるかもしれません。株式会社メタジェンでは、腸内細菌環境の制御やデザインに挑戦されています。罹患状態にある腸内細菌を健康に近い状態に戻す取り組みについてもご紹介いただきます。

MiSeqを活用したヒト皮膚細菌叢の解析
東京大学 須谷尚史 先生
日本人女性の顔面皮膚に存在する常在菌の大規模菌叢解析を実施されました。独自に開発したサンプル採集キットを使用し、簡便にかつ安定的に皮膚の細菌叢を採取することに成功されています。また、大規模菌叢解析の結果明らかになったヒトの皮膚に特徴的な細菌とそれらの細菌が皮膚に与える影響についてご講演いただきます。

微生物ゲノムシリーズ:16S ribosomal RNA遺伝子から始める腸内細菌叢解析
森永乳業株式会社 食品基盤研究所 生物機能研究部
小田巻 俊孝 博士

まだ、イルミナのベンチトップ型シーケンサーMiSeqを用いた16S rRNA解析が普及していなかった時に、森永乳業株式会社食品基盤研究所において、腸内細菌解析を実施した結果についてご講演していただきます。腸内細菌結果も去ることながら、DNAの抽出、ライブラリー調製、シーケンス、 QIIMEを用いたデータ解析まで分かりやすくワークフローを解説しています。

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NGS ミニハンドブック:超入門編

いまさら、ひとには聞けない次世代シーケンサーのあんなこと、こんなこと。NGSに関する悩みをこの1冊が解決します。

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微生物ゲノム解析アプリケーションガイド

研究目的にあった最適な解析手法を分かりやすく掲載したこのガイドをご利用ください。

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Metagenomics for Virus Discovery on Skin
ヒトの健康における微生物とメタゲノミクス

イルミナのシーケンステクノロジーを使用したメタゲノミクスの最新文献、特にヒトの健康に関するものを中心に集めました。

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Metagenomics for Virus Discovery on Skin
微生物ゲノム研究論文集

地域の集団内、病院内、さらには家族内で数週間にわたって発生している流行病を迅速に追跡した最新の事例を中心に集めました。

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