イルミナ、癌分析に特化した受託解析サービスを開始

イルミナゲノムネットワーク（IGN）による包括的な癌研究向けのに適した最高精度のデータを提供

2012年2月16日サンディエゴ（BUSINESS WIRE）--イルミナ・インク(Nasdaqコード：ILMN)は本日新たに、イルミナゲノムネットワーク（IGN）を通じ、癌分析に特化した受託解析サービスを開始することを発表しました。このサービスは、イルミナの高精度のテクノロジーを活用して得らる腫瘍／正常ペアの解析データを癌研究者に提供し、研究にすばやく活用してもらおうというものです。イルミナゲノムネットワーク（IGN）は、大規模なヒト全ゲノム解析サービスを必要とする研究者と、業界をリードするイルミナのTruSeq®テクノロジーによる次世代シーケンサープラットフォームを用いて解析サービスを提供しているトップレベルの研究機関とを結びつけることを目的として設立されたネットワークです。

癌に特化したIGN受託解析がん分析サービスでは、解析のために必要なとされるサンプル量が5µgと、、他のどのヒト全ゲノム解析サービスよりも少ない量で済むため（5µg）、研究者は多数のサンプルを研究に活かせるようになります。るでしょう。採取した腫瘍組織内の不純物のモデリング機能を高めた、IGNの最適化された変異コール呼び出し解析手法により、腫瘍の純度が低い場合(<40%)でも、（減算解析法を使用した場合の77%に対し）既知のSNVの97%をのリカバーするという最高精度での体細胞変異の検知検出が可能となります。

イルミナの副社長兼最高情報責任者であるスコット・カーンは次のように述べています。「研究者はIGNデータの精度を信頼することができ、確信をもって次の研究ステップへと進めることができます。ゲノム解析で得られた高精度なデータと、イルミナ独自のトランスクリプトームまたはメチローム解析のデータを統合解析することにより、癌のメカニズムについてのさらに詳しい研究が可能になります。」

IGN受託解析サービスに加え、イルミナでは、Diagnomics社、Ingenuity社およびKnome社等の大手のゲノム解析および視覚化を専門とする企業と提携し、生物学的に有効で活用可能なデータを提供することを目標として、IGNデータセットの下流解析におけるフィルターおよび解釈のための最適化ソフトを提供します。データはまた、それ以降に実施した解析、ジェノタイピングおよびRNA-Seq解析結果と統合でき、研究者は、癌細胞およびその生物学パスウェイについてより深い理解が得られます。

IGNのパートナーは、イルミナのTruSeq? テクノロジーを用いたシーケンス経験が豊富で、イルミナのCSPro認証を完了しています。各パートナーはそれぞれ、10台を超えるイルミナの次世代シーケンサーシステム（HiSeq、Genome Analyzer等）を保有し、大型シーケンスプロジェクトにも迅速な所要時間で対応できる拡張性を可能にしています。IGNのメンバーには、ブリティッシュ・コロンビア癌機関ゲノム・サイエンス・センター、ワシントン大学ゲノムサイエンス学部、米国立ゲノム資源センター、マクロジェン／ゲノミック医学研究所およびイルミナ独自のFastTrackサービスが含まれています。

詳しくは、イルミナのIGN専用ウエブサイトをご覧ください。