マルチオミクス(複数のオミクス)は、生物学的現象を複数の階層にわたって統合的に理解するためのアプローチです。ゲノミクス、トランスクリプトミクス、エピジェネティクス、プロテオミクスといった多様なデータを組み合わせることで、正常な発生過程や細胞応答、さらには疾患に関与する分子レベルの変化を、より包括的かつ精緻に捉えることが可能になります。
また、マルチオミクスは「in silicoマルチオミクス」とも呼ばれ、過去の実験から得られた複数のオミクスデータを計算機上で統合・解析することで、新たな生物学的関連性の効率的な解明に貢献します。さらに、どの解析手法を選択しても、イルミナが提供するNGS(次世代シーケンサー)ソリューションを活用することで、マルチオミクスにおけるプロファイリング研究およびデータ解析を、これまでにないレベルで推進することが可能となります。

マルチオミクスがどのように機能するか、なぜ重要なのか、そしてがん、細胞生物学、遺伝性疾患の研究でどのように活用されているのかをご覧ください。
生物のDNA内でコード化された情報の構造、機能、進化、マッピング、編集に焦点を合わせます。
ゲノムによって生成されたRNA転写産物の完全なセットを研究します。
タンパク質発現を評価し、細胞機能と治療奏功予測に対する理解を深めます。
DNA変異以外の要因によって引き起こされる遺伝子発現活性の遺伝的変異を調査します。
NGSベースのソリューションを使用したマルチオミクス実験により、生物学的エンティティ間の新たな関連性の解明、バイオマーカーの同定、変異やその他の表現型のプロファイリングを実現し、新たな治療法の探索を推進します。イルミナは、広範なバルク解析からターゲットシングルセルまで、複数の生物学的分解能を網羅した包括的なソリューションを提供しています。詳細については、マルチオミクス検査法比較ガイドをご覧ください。
バルクエピトープおよび核酸シーケンス(BEN-Seq)を使用して、単一のワークフロー内でタンパク質および転写活性を解析する際に、細胞または組織集団のプーリングをどのように活用できるかをご紹介します。
無傷の組織内における遺伝子発現の局在を可視化し、構造と活性の理解を深める空間トランスクリプトミクスの主な利点をご紹介します。

本eBookでは、遺伝性疾患やがんをはじめとする複雑な疾患のメカニズム解明において、メチロームとゲノムを統合的に解析することの重要性について解説します
eBookをダウンロードマルチオミクスのワークフローは、一般的に、適切なキットを用いた核酸の分離に始まり、シーケンス解析のためのライブラリー調整へと進みます。得られたデータは、サンプルタイプ、使用する装置、解析手法、求められる洞察に応じて、バイオインフォマティクスソフトウェアを用いて解析されます。ここでは、マルチオミクスワークフローへの理解を深めるために、各ステップの概要と注目すべき製品をご紹介します。あわせて、バルクシーケンス、シングルセル解析、および空間シーケンス手法のサンプルワークフローと、各種ソリューションの選択肢をご覧ください。
幅広いアプリケーションに適した、柔軟で効率的なDNAライブラリー調製をお試しください。Illumina DNA PCR Free PrepおよびIllumina DNA Prep with Enrichmentは、精度が重視されるアプリケーションに適した、高性能かつ高速な統合されたワークフローを提供します。
細胞分離装置を必要としないシンプルなマニュアルワークフローで、mRNAキャプチャー、バーコード設定、ライブラリー調製を行う、使いやすくスケーラブルなシングルセルRNA-Seqソリューションです。
コーディングと複数の形態のノンコーディングRNAの解析において、すぐれたパフォーマンスを発揮します。
トランスクリプトームを明確かつ包括的に解析できる、効率的なRNA-Seqソリューションを提供します。
1台の装置で複数のオミクスへのアクセスが可能です。オミクスデータの包括的な理解に向けて、NovaSeq XシリーズとNovaSeq 6000システムの高性能アプリケーションが、深く幅広いカバレッジを提供します。
NextSeq 1000およびNextSeq 2000システムは柔軟でスケーラブル、かつ価格も手ごろなため、初心者から上級者まで、ユーザーの習熟度にかかわらず、ターンアラウンドタイムの短縮と運用コストの削減に貢献します。
インフォマティクスを運用し、科学的洞察を促進するための安全なゲノムデータプラットフォームです。
NGSデータを正確、包括的かつ効率的に二次解析します。
Correlation Engineはインタラクティブなナレッジベースです。ユーザーは、高度にキュレーションされた公開マルチオミクスデータを使用して、非公開のマルチオミクスデータを生物学的な文脈にあてはめることができます。
マルチオミクスデータの解釈と視覚化のための、パワフルかつスケーラブルな解析環境を提供します。
シーケンスに続くデータ解析は、サンプルの生物学的解釈に欠かせない重要なステップです。一般的に、マルチオミクスデータ解析のパイプラインは3つの段階で構成されており、各ステップに対応したソフトウェアが利用可能です。具体的なアプローチは、研究の目的と対象に応じて異なります。
ベースコーリングとも呼ばれる一次解析は、バイナリーベースコール(BCL)形式の生データファイルとして、塩基配列(A、T、C、G)にデータを含め、イルミナのシーケンサーで自動的に実行されます。
BCLシーケンス形式のファイルをイルミナのツール、またはユーザーあるいは第三者が開発した二次解析ツールで使用するには、FASTQ形式に変換する必要があります。Illumina DRAGEN Secondary Analysisは、ほとんどの二次解析パイプラインのすべてのステップで使用できるツールを備えています。
Illumina Connected Multiomics は、マルチオミクスデータの解釈と視覚化のための強力でスケーラブルな解析環境です。
Correlation Engineはインタラクティブなナレッジベースです。ユーザーは、高度にキュレーションされた公開マルチオミクスデータを使用して、非公開マルチオミクスデータを生物学的な文脈にあてはめることができます。

NovaSeq Xシリーズと25Bフローセルを組み合わせることで、マルチオミクス研究のさらなる強化が可能です。コスト効率に優れたワークフローで高品質のデータを提供し、研究の加速と拡大に貢献します。
チラシをダウンロードllumina Connected Multiomicsは、サンプルから洞察までのシームレスなワークフローを実現する、イルミナ初の完全統合型マルチオミクスおよびマルチモーダル解析ソフトウェアソリューションです。マルチオミクスデータの探索と、より深い生物学的洞察の取得をサポートすることで、発見の加速に貢献します。
Ontario Institute for Cancer ResearchとUnited Health Networkの研究者が、マルチオミクスを活用し、複雑な表現型の原因と結果をどのように結び付け、これまで不可能だった探索を実現しているかをご覧ください。
シングルセルマルチオミクス分野の第一人者が、マルチオミクスを活用した成功事例とともに、直面した課題とその克服方法、データの効果的な可視化について共有します。
イルミナのNGSソリューションを活用して、マルチオミクスにプロテオミクスを組み込む方法をご紹介します。