MiSeqに対応した小さいゲノム、アンプリコンおよびプラスミド用の迅速でコスト効率の良いサンプル調製とシーケンスワークフロー
サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--2012年5月31日-- イルミナ（NASDAQ：ILMN）は本日、小さいゲノム、PCRアンプリコンおよびプラスミドを簡単にサンプル調製とシーケンスできるNextera XT DNAサンプル調製キットを発表しました。このキットはイルミナのMiSeqシステムと組み合わせることで、現在の次世代シーケンサーテクノロジーの中でも最速で結果が得ることができ、ゲノムDNAから解析データを8時間以内に取得することが可能になります。
Nexteraは業界最速のシーケンスサンプル調製テクノロジーで、DNA断片化およびシーケンスアダプターとバーコードの付加を1本のチューブで行うシンプルなアッセイです。Nextera XTはこのテクノロジーを基盤とするもので、ワークフローが改善されており高いコスト効率が得られます。革新的なサンプルのノーマライゼーション法を採用することで、サンプルのプールとシーケンスの前に必要であったライブラリー定量ステップを削除しています。
「シーケンスの対象が細菌やウイルスのゲノムであっても、プラスミドやPCRアンプリコンであっても、Nextera XT DNAサンプル調製キットを使用すれば最速で答が得られます」と、イルミナ上級副社長兼ゲノムソリューション事業部長であるChristian Henryは言います。「Nextera XTでサンプルのプールと準備を同時に行うことで、多数のアンプリコンを簡単に、高いコスト効率で調製できるようになります。最大96のサンプルを合わせて迅速にシーケンシングを行えるため、柔軟で拡張性のある研究デザインが可能になります」。
さらに、Nextera XT DNAサンプル調製キットには次のような独自の特長があります。
- MiSeqシステムおよびHiSeqシステムに対応
- バーコードを付加することで、MiSeqでランあたり最大96サンプル、HiSeq 2000でランあたり最大1,536サンプル、
HiSeq 2500の迅速ランモードでランあたり最大384サンプルを処理 - 90分のサンプル調製ワークフロー；週あたり最大900サンプルをマニュアルで処理
「Nextera XTを使用することで、われわれが目標としているHIVアンプリコンのシーケンス実験をMiSeqシステムに移行させる作業がきわめて容易になりました」と、ケベック州の感染病研究センターに所属するカナダ政府研究教授（ゲノム医学）のJacques Corbeil博士は言います。「MiSeqシステムから得られるデータを利用することでさらに多くのサンプルを迅速にスクリーニングでき、またこのデータは高品質であるため発現頻度の低いHIV変異体の検出が可能になります」。
イルミナはNextera XT DNAサンプル調製キットの出荷を開始しました。製品についての詳しい情報は、こちらのページ をご覧ください。
イルミナについて
イルミナ（www.illumina.com） は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社は ジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うため の革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービス を提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
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