イルミナ、MiSeq®システムの新試薬キットをリリース

Latest Milestone Doubles Sequencing Output to 15Gb, Enables Applications Including Exome Sequencing

2013年8月19日サンディエゴ（BUSINESS WIRE）－－イルミナ・インク（NASDAQコード：ILMN）は本日、業界でも最高の精度と使いやすさを誇るデスクトップ型シーケンサーMiSeqの新しい試薬キットをリリースしたと発表しました。この改善されたケミストリーは、シーケンスリード数（最大2500万リード）の増大とオーバッラップリード長（最大2x 300ベースペア）をもたらし、シーケンスのデータ出力を15ギガベース（Gb）まで倍増します。これらの革新により、研究者はエクソームシーケンスを含む新しいアプリケシーションをMiSeqで実施できるようになります。

さらに、シーケンスリードの増加は、mRNAシーケンスのようなトランスクリプトームアプリケーションをサポートし、イルミナのTruSeqターゲットRNA発現アッセイと併用すれば高スループットの遺伝子発現プロファイリング能力を提供します。ペアエンドリード長の向上による利点は、ゲノムアセンブリのクオリティ改善およびメタゲノムやヒト白血球抗原（HLA）タイピングのようなロングリード長を必要とする最新のアプリケーションにも有用です。

「MiSeqの新しい試薬キットは、イルミナがお客様のために、我々のシーケンスプラットフォームのパフォーマンスと価値を継続的に改善する姿勢を示すよい例です。」とイルミナの上級副社長兼ゲノムソリューション事業部門統括マネージャーであるChristian Henryは述べます。「MiSeqの最新の増強はもっとも高いデータクオリティをもたらし、癌、遺伝疾患、微生物、アグリバイオ、法医学など多様な分野の研究者にも新たなアプリケーションを可能にします」。

オーストリアのグレーツ医科大学人類遺伝研究所のEllen Heitzer教授は、「ベータサイトとして、新しいケミストリーによるMiSeqのより強固なパフォーマンスをみることができました。これには循環腫瘍アッセイのためのプールサンプル数を増やすというのも含まれます。」と話します。「我々はまた、パスフィルタークラスターは90%、クオリティ値が30以上のリードが96%という優れたシーケンスクオリティも目の当たりにしました。さらに、ロングリード長は我々のターゲットリシーケンスアプローチにおいて、転座や融合遺伝子の同定を促進させるでしょう。」

新しいMiSeqの試薬キットは 600サイクルと150サイクルの2種類で、出荷を開始しています。詳細については www.illumina.com/MiSeqをご覧ください。