買収により診断におけるイルミナの目標を支援し、リプロダクティブヘルス・癌の両分野での位置づけを強化
2012年9月19日サンディエゴ（BUSINESS WIRE）――イルミナ・インク（Nasdaqコード：ILMN）は本日、ブルーノーム社（BlueGnome、英国ケンブリッジ）の買収を発表しました。買収額は明らかにされていません。イルミナの完全子会社となったこのブルーノーム社は、発達遅延や癌、不妊に関連する遺伝子異常のスクリーニングを行う各種ソリューションのリーディング・プロバイダーです。
イルミナのJay Flatley社長兼CEOは、「ブルーノーム社の買収はゲノミクスを利用した診断薬の分野で頂点に立つという当社の目標を後押しすると同時に、当社の開発能力を高め、リプロダクティブヘルスと癌の両分野での統合ソリューションを実現に近づけるものでもあります」とし、「ブルーノーム社は急成長を続けるIVF（体外受精）市場のリーダーで、ソフトウエアや包括的なアッセイ・ワークフローでよく知られています」と話しています。
ブルーノーム社のNick Haan社長兼CEOは、「イルミナへの協力によって、マイクロアレイとシーケンサーで業界最高水準のプラットフォームを当社の次世代製品に活用できるようになります」としたうえで、「イルミナのシーケンサーの処理能力とデータ品質があれば、まったく新しい遺伝子検査のアプローチも考えられると思います」と述べています。
ブルーノーム社は世界有数の体外受精（IVF）施設各所との共同で、24sure™という着床前遺伝子スクリーニング（PGS）法を開発しました。1個のヒト細胞で染色体を計数する検査法で、IVFの成功率を高める手法として非常に有望です。PGSの実施によりIVFの成果が向上、具体的には女性の妊娠率が上がり、流産が減ることが臨床データから明らかになっています。
同社製品にはCytoChipという強力な検査法もあり、これは主に発達遅延や混合型白血病に関連する遺伝子異常を調査する方法です。CytoChipは世界40カ国、200カ所以上のラボで、従来のGバンド分染法に代わり細胞遺伝子検査の第一選択となっています。
創設者であるNick Haan、Graham Snudden両氏は指導的立場に留まりますが、ブルーノーム社はイルミナの診断薬部門Greg Heath SVP（上級副社長）兼統括マネージャーの管轄となります。同社は英国ケンブリッジに本部を構えるほか、バージニア州フェアファックス、そしてシンガポールにも事業所を有しています。
Greg Heathは、「当社のテクノロジーは急速に進歩しており、人々の暮らしを飛躍的に向上させられるような臨床での活用法の実現が近づきつつあります。ブルーノーム社はイルミナのゲノミクス・ソリューション、事業目標の全体に完璧にフィットする、素晴らしい戦力だと思います。有能なチームを迎えられることを非常に楽しみにしています」と付け加えています。
イルミナについて
イルミナ（www.illumina.com） は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
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