梅雨時や夏季室内湿度が上がる時期に差し掛かると、シーケンスランのトラブルに関してお問合せをいただく頻度が上がります。トラブルの原因の一つはフローセル上に結露が発生することです。結露の発生は、湿度と空気温度に依存します。湿度が一定でも気温によって露点温度(結露が発生する温度)が異なり、空気温度が一定でも湿度によって露点温度が異なります。そのため室温を一定に保っていても、湿度が上がると結露が発生する場合があります。
シーケンスラン中は、フローセルホルダーにクーラント液を流してフローセル温度を制御しています。ラン中画像取得のステップにおいてフローセルがラン中の最低温度20℃に維持されます。シーケンサー内湿度が高くなると、画像取得中フローセル上に結露が発生し、フォーカスを外してインテンシティーが落ちる事象が発生します (Fig. 1)。 画像の乱れは全レーン・全タイルに発生する場合と、一部レーン・一部タイルに限定される場合があります(Fig.2、3)。
上記フォーカス外しを防ぐため、露点温度が20℃を下回る室内条件でランを行われることをおすすめいたします。露点温度20℃以下の室内条件は、以下の範囲で満たされます。室内環境を以下の範囲に整えたにもかかわらず改善が見られない場合には、今一度、最適な設置環境をご検討ください。
異常が認められたランの結果につきましては、テクニカルサポートで確認対応いたしますので、ご遠慮なくお知らせくださいませ。
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