食料安全保障の向上および農業持続性の促進にフォーカスしたプログラムの拡大
2013年1月15日サンディエゴ(BUSINESS WIRE)—イルミナ・インク(NASDAQコード: ILMN)は本日、第21回国際植物動物ゲノム会議において、新たに2団体の、同社Agricultural Greater Good Initiative助成金受賞者を発表しました。受賞団体である国際半乾燥熱帯作物研究所(International Crops Research Institute for the Semi-Arid-Tropics)(ICRISAT)および生物科学東部中部アフリカ事務局-国際家畜研究所拠点(Biosciences eastern and central Africa-International Livestock Research Institute Hub)(BecA-ILRI Hub)は、作物の収量の向上および貧困と飢餓の低減のためへのイルミナ技術の適用開発の先導者となっています。
ICRISATでは今回の助成金を利用して、アフリカおよびインドにおいて食料、飼料および燃料の生産に使用されている主要作物であるキマメの生産性を向上させる研究を拡大させます。BecA-ILRI Hubでは、キャッサバが主要栄養源である東部アフリカ地域においてその作付面積の大部分に感染が拡がっている、キャッサバ褐条病およびキャッサバモザイク病に対する遺伝子耐性の研究を拡大させることに今回の助成金が使用されます。
イルミナのJay Flatley社長兼CEOは、「食料ほど健康にとって基本的に重要なものは他に存在しません。イルミナは食料安全保障の最前線に立つ機関と協力できることを楽しみにしています」としたうえで、「今回の協力により、ゲノミクスの威力を地球規模でより多くの人々のために利用することが可能となります」と述べています。
ICRISATのWilliam Dar会長は、「ICRISATは、イルミナのAgricultural Greater Good Initiativeに参画できることを大変楽しみにしています」としたうえで、「今回の助成金は、米国国際開発庁(USAID)が後援する、分子育種によるキマメ改良の取り組みを補完するものです。ICRISATは、インドのパートナーであるインド農業研究会議(ICAR)や農業大学、さらにアフリカの研究機関パートナーとも協力し、開発途上国における食料安全保障と所得創出の確保を支援しています」と述べています。
BecA-ILRI Hubの臨時部長であるAppolinaire Djikeng博士は、「イルミナとBecA-ILRI Hubの共同研究にみられるこのような協力体制は、アフリカにおける農業研究および能力開発の強化の主な誘因となるため、大変喜ばしいことです」と述べ、さらに「アフリカを貧困と食糧不足の影から救い出そうとするのであれば、アフリカの科学者達が世界の科学者達と同レベルで研究を行うためのツールを持つことが必要です」と続けています。
2012年イルミナは、ビル&メリンダ・ゲイツ財団およびダウ・アグロサイエンス、さらに米国国際開発庁(USAID)のFeed the Future Initiativeとの協力によりAgricultural Greater Good Initiativeの範囲を拡大させました。
ビル&メリンダ・ゲイツ財団のKatherine Kahnシニア・プログラムオフィサーは、「シーケンス技術の進歩を、サブサハラアフリカ地域および南アジア地域の小さな土地で農業を行っている数百万の家庭のニーズに結び付けることができることに大きな期待を寄せています」としたうえで、「小規模農家が貧困から抜け出すことを支援するためには、キャッサバおよび豆類を含む主要作物の生産性および回復力を上昇させることが重要です」と述べています。
ダウ・アグロサイエンスの金融および広報のグローバルリーダーであるGordon Slack氏は、「ダウ・アグロサイエンスは、科学を通して成長する世界のニーズに貢献する努力を続けています」としたうえで、「アフリカおよび他の地域における食糧不足に対処するための新しい解決法の必要性は、ダウ・アグロサイエンス社員および農産業全体にとって最も重要な課題です。当社は、このような重要な使命に携わることができることを誇りに思います」と語っています。
2011年に開始されたイルミナのAgricultural Greater Good Initiativeは、農業的に重要な作物および家畜種の持続可能性、生産性および栄養密度を向上させるために決定的に必要な研究の促進を援助しています。助成金受賞者には、プロジェクトをサポートするためのイルミナ試薬が寄贈されます。
イルミナAgricultural Greater Good Initiativeに関する詳細に関しては、www.illumina.com/agrigoodをご参照ください。
イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com)は、遺伝子多型や遺伝子機能の解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革していきます。
ICRISATについて
国際半乾燥熱帯作物研究所(International Crops Research Institute for the Semi-Arid-Tropics)(ICRISAT)は、非営利、非政治団体であり、世界中の多様なパートナーとの連携により、アジアおよびサブサハラアフリカ地域において開発のための農業研究を行っています。世界55カ国にわたり6,500,000 km2の面積を占める半乾燥熱帯には20億人が暮らしており、そのうち6億4,400万人は世界の最貧困相に当たります。ICRISATおよびそのパートナーは、より良い農業を通して、これらの人々が貧困、飢餓および退化した環境を克服することが可能となるように支援しています。ICRISATの本部はインドのアンドラプラデシュ州、ハイデラバード市近郊のパタンチェルにあり、サブサハラアフリカ地域に2ヵ所の地域拠点を持ち、5つの国にオフィスを設置しています。ICRISATはCGIARコンソーシアムのメンバーです。CGIARは、食料安全保障のための国際農業研究協議グループです。CGIARではそのコンソーシアムのメンバーである15の研究機関において、数百のパートナー組織との協力により研究が行われています。ICRISATおよびCGIARの詳細に関しては、それぞれwww.icrisat.orgおよびwww.cgiar.orgをご参照ください。
BecA-ILRI Hubについて
生物科学東部中部アフリカ事務局-国際家畜研究所(Biosciences eastern and central Africa-International Livestock Research Institute)(BecA‐ILRI)Hubはケニアのナイロビに拠点を置き、ILRIにより運営されている世界規模の農業研究および生物科学研究機関です。BecA-ILRI Hubは、アフリカの農業課題に関する研究を行っているアフリカおよび世界の研究者を支援し、学習、交流および戦略的研究のフォーカルポイントとしての役割を果たすことにより、アフリカの農民および地域の市場に利益をもたらすための科学界の協力を可能としています。Hubはアフリカ連合・アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)のアフリカ生物科学イニシアチブの一部として設立され、東部中部アフリカの農業、生活および食料安全保障を向上させるために近代的なバイオテクノロジーを利用しています。詳細に関してはhttp://hub.africabiosciences.orgおよびwww.ilri.orgをご参照ください。
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