プレスリリース

Verinata Health社のverify®出生前検査で、双胎妊娠の際の胎児の異数性試験が可能に

(当リリースは、Illumina Inc., が2013年10月14日付けで発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳したものです。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します)

 

2013年10月14 日カルフォルニア州レッドウッドシティ(BUSINESS WIRE)-イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、イルミナの子会社であるVerinata Health社が、非侵襲的出生前検査であるverifi®出生前検査において新たなオプションを追加したと発表しました。今後医師は、自然妊娠もしくは生殖補助医療により双生児を妊娠している女性に対して、verifi®出生前検査を実施することが可能になりました。双生児の場合、verifi®出生前検査を行うことで、胎児における21トリソミー(ダウン症候群)や18トリソミー(エドワーズ症候群)、13トリソミー(パトー症候群)、もしくはY染色体の存在を検出できます。

Verinata社の研究開発担当副社長であるRichard Rava博士は、「verifi®出生前検査は、これまでの非侵襲的出生前検査の研究で最大の、100を超える母体サンプルから得られた双生児集団を用いた研究により検証されました」としたうえで、「異数性の検出を最適化するために、verifi®検査には新しいアルゴリズムが導入されました。今日利用できる他の手法と比べ、私たちの革新的なアプローチでは、双生児の場合でも、少量の胎児画分から正確かつ信頼性の高い結果を得ることが可能で、失敗率が業界で最も低い0.07%です」と述べています。

Verinata社では、双生児に特有のアルゴリズムを検証するために、双生児を妊娠している女性115人から得られた母体血漿サンプルの解析を行い、その結果すべての異数性が検出されました。115すべてのサンプルにおいて、双生児オプションを用いたverifi®出生前検査を行った際、ダウン症候群(21トリソミー)やエドワーズ症候群(18トリソミー)、またY染色体を含むサンプルのすべての検出に成功しました。

Verinata社の統括マネージャーであるJeff Bird医学博士は、「verifi®出生前検査に対して新たな機能を継続的に付加し、当社の厳格な科学的かつ臨床的な必要条件を満たした場合には、新たな患者グループにverifi®出生前検査を利用することが可能となります」としたうえで、「双生児妊娠数が増加する中、胎児に最もよく見られる遺伝異常を検出するために、双生児を妊娠している女性へ非侵襲的な代替検査を提供できることをうれしく思っています。現在に引き続き、1児もしくは双生児妊娠の際のverifi®出生前検査の結果は、3~6営業日以内に医師へ届けられる予定です」と述べています。

米国では、生児出産30件につき約1件が双生児出産にあたります。全米保健医療統計センターによると、1980年から2009年の間に、双生児率は76%増加しました。女性は年を重ねるにつれ、1回の月経周期あたりに2個以上の卵子を放出しやすくなるので、双生児妊娠の増加のうち約3分の1が30歳以上の女性によるものです。残りの双生児妊娠の増加のほとんどは、体外受精後に2つ以上の胚が子宮に導入されることの多い生殖補助医療によるものです。

verifi®出生前検査の双生児オプションは2013年10月21日より、医師を通じてご利用いただきます。詳細については、http://www.verinata.com/providers/twinsをご覧ください。

 

 

Verinata Health社について
イルミナ・インクの完全子会社であるVerinata Health社(www.verinata.com)は、母体と胎児の健康を唯一かつ特別の目的とする企業です。当社は、独自のテクノロジーを駆使して、胎児染色体異常の早期診断のための非侵襲的検査法を開発・提供することに重点的に取り組んでいます。当社は、従来のマルチステップ方式、容認しがたい偽陽性発生率、従来の出生前スクリーニング検査法の非特異的で混乱を招くこともある結果、ならびに従来の侵襲的検査法に伴うリスクから生じる不安を減じることを目指しています。当社は国のガイドライン、および異数性のリスクの高い女性の1回目または2回目のスクリーニングテストとして、無細胞DNA出生前検査を推奨する米国産婦人科学会(ACOG)および母体胎児医学会(SMFM)の最近の見解を支持します。当社は、このような検査を望む女性が1回の採血検査によって正確な結果を得ることは可能であると確信しています。verifi®出生前検査は医師を通じて利用することができます。
 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com) は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

1 verifi®出生前検査は非侵襲的な血液検査であり、妊娠中の女性の血液中に含まれるDNAを解析することによって、ダウン症候群(21トリソミー、T21)、エドワーズ症候群(18トリソミー、T18)、パトー症候群(13トリソミー、T13)などの染色体の異常を検出します。
 

出典:イルミナ・インク

お問い合わせ先

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

 

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