MiniSeqシステムが選ばれる理由

初心者でも扱いやすく安定した次世代シーケンサー

MiniSeqシステムは、コンパクトなデスクトップ型次世代シーケンサー(NGS)です。カートリッジ方式の試薬のセットアップとタッチパネル操作だけで、初心者でも簡単に扱うことができ、DNAやRNAからさまざまなライブラリー調製方法と最適なデータ解析までフルサポートしています。特に、微生物の全ゲノム変異解析やがんのターゲットシーケンスなど、多くの研究者が興味を持っているデータを速やかに産出し、次世代シーケンサーのパワフルなデータで研究を加速します。論文実績No.1のイルミナNGSテクノロジー、導入しやすい価格設定のMiniSeqシステムは、初めて次世代シーケンサーを利用される方でも結果を得ることができるベンチトップ型シーケンサーです。

次世代シーケンサーの導入で拡がる研究用途

微生物研究を加速する次世代シーケンサーの実力

ヒトと共生している微生物群の検出や微生物の生物学的機能や遺伝的変化の追跡、アウトブレイク時の迅速な対応、食中毒のモニタリングなど、幅広い分野において微生物の詳細な追跡は重要です。MiniSeqシステムは、微生物やウィルスの全ゲノム解析、1塩基だけ異なる病原株の識別、サンプル中に微量しか存在しない細菌の検出、培養困難な微生物の検出など、従来の方法では研究することができなかった生物種の遺伝的特性を同定することでその追跡を可能にします。

細菌叢に存在する微生物種を同定するためのメタゲノム解析や、微生物の全ゲノム解析など、微生物生態を知るためのゲノム解析ツールとして、次世代シーケンサーは強力に研究をサポートします。

微生物ゲノム解析アプリケーションガイド(PDF)ダウンロード
Oncology
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がん研究の貴重なサンプルを有効活用

今日のがん研究は、NGS技術によってゲノム変異と腫瘍形成の関連性が解明されるなど、革新的な発展を遂げました。遺伝子および変異ホットスポットを迅速に解析することで、固形がんや血液系腫瘍を含めたあらゆる種類のがんでアクショナブルな変異体を見つけることができます。MiniSeqシステムは、ターゲットシーケンスにより、家族性腫瘍に関連する遺伝子変異の検出、微量のDNAサンプルからがんドライバー遺伝子の検出、ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルからのがん関連融合遺伝子の検出や、miRNAバイオマーカーの探索ができます。


がんとの関連がある既知の遺伝子にターゲットを絞り変異解析を行います。ターゲットパネルを使用することでコストとデータ解析の負担を大幅に軽減できます。ほとんどのターゲットパネルがFFPEサンプルにも対応しています。


ヒトコーディング領域、融合遺伝子にターゲットを絞りRNA解析を行います。 FFPEサンプルにも対応しています。


がんバイオマーカー探索、がん微小環境でのエクソソームの機能解析に重要な意味を持つSmallRNA、miRNAの発現解析を行います 。


NGS解析に最適なFFPEサンプルの取り扱いについて、日本病理学会の「ゲノム研究用病理組織検体取扱い規定」を解説しています。

FFPE 標本の適切な作製・保管方法(PDF)ダウンロード
従来の遺伝子解析法よりも迅速で高いコスト効率

NGSは、キャピラリー電気泳動(CE)/サンガーシーケンス法やPCRベースのジェノタイピングなどの従来の手法に比べ、複数の遺伝子やサンプルを同時並列にシーケンスすることが可能な高スループットで、その利点は数多くあります。例えば、サンガーシーケンス法やPCRベースのジェノタイピングは、迅速でシンプルなワークフローですが、必要インプット量が多い、一部の変異しか調べることができない、検出力や精度も低いなどの制限があります。MiniSeqシステムでは、複数のターゲット遺伝子を1回でシーケンスでき、連続したゲノム領域なら複数のプライマーを作る必要がないので、コスト効率よく、高い精度(5%のアリル頻度まで検出)、何百もの遺伝子を同時にスクリーニングできる高い検出力、さらに、高い解像度を実現しています。

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DNAとRNAからより多くの情報を

MiniSeqシステムは、DNAとRNAどちらのサンプルでも、最適なワークフローを選択できます。幅広い品揃えを持つイルミナのライブラリー調製キットと組合せて、さまざまなターゲットシーケンスソリューションに対応します。TruSeq Custom Amplicon (TSCA)を使ったターゲットシーケンス、TruSeq Small RNAを使ったSmall RNAの探索やプロファイリング、TruSeq Targeted RNAを使ったターゲットRNAの発現プロファイルなど、MiniSeqシステムでのシーケンスソリューションを幅広く取り揃えてNGSを利用したさまざまな研究計画をサポートしています。

特にがん研究やsmall RNA、ターゲットRNAシーケンス向けにはライブラリー調製とシーケンス試薬がセットになったオールインワンキットを提供しています。


簡単な質問に答えるだけで、研究に最適なイルミナライブラリー調製キットを提案します。


Nextera Rapid Capture Custom Enrichment Kit は、Design Studioにてプローブを設計し、キャプチャー濃縮にてターゲット領域の絞り込みを行います。

TruSeq Custom Amplicon Low Input ライブラリー調製キットは、Design Studioにてプライマーを設計し、わずか10ngのゲノムDNAをインプットにアンプリコンベースのアッセイにてターゲット領域の絞り込みを行います。FFPEサンプルに対応しています。

TruSeqターゲットRNA発現解析キットは、専門家によって選定されたパネルにカスタムのデザインを追加することができる、セミカスタムパネルです。

MiniSeq システムが選ばれる理由
どなたでも使いこなせる安定したシステム

これまでのイルミナが次世代シーケンサーの開発で培った技術を多数搭載することで、シーケンス品質はもちろんのこと、使い勝手にも工夫が盛り込まれています。その結果、使いやすいインターフェイス、マニュアル操作は最小限に、操作ミスを減らすための工夫が様々な所に散りばめられています。MiniSeqはライブラリー投入後、シーケンスランを開始するまで僅か10分。その後は、シーケンス終了まで途中操作の必要はありません。BaseSpace Sequence Hubにデータをアップロードすれば、インターネット経由でシーケンスの状況をモニタリングできます。iPhoneにアプリをインストールすれば、装置まで何度も足を運ばずに、途中経過をいつでも見ることができます。

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リーズナブルな価格設定

MiniSeqシステムの本体価格はこれまでのイルミナ次世代シーケンサーで最もリーズナブルな824万円(税抜)で、追加の周辺機器の購入不要でシーケンスすることができます。システム維持に必要な保守コストも抑えられており、いざ修理が必要になった場合でも、不用意な出費を抑えることができます。研究全体のプロジェクト予算を抑えながら、研究に必要なゲノム情報をコスト効率よく入手することができます。

少ないサンプルでもコスト効率が良くシーケンス

次世代シーケンサーを使用する場合は複数のサンプルをまとめてシーケンスすることでサンプルあたりのコストを抑えることができます。しかし、直ぐに結果が欲しい場合は、例え少ないサンプルでも、シーケンスする必要があります。そんな時も、中出力キットを使うことにより、少ないサンプル数でも、全体的なコストを抑えながらシーケンスすることができます。

ライブラリー調製からデータ解析までフルサポート

イルミナはライブラリー調製からデータ解析までフルサポートしています。アプリケーション毎に最適化されたライブラリー調製キットでライブラリーの作製を行い、MiniSeqシステムでシーケンスした後、イルミナが提供するクラウドゲノミクス解析環境BaseSpace Sequence Hubに搭載されている解析アプリを使ってデータを解析できます。イルミナが全てサポートしているので、どの段階でもサポートサービスを受けることができ、確実に結果を得ることができます。

高精度なシーケンスデータを産出

シーケンサーに取って何よりも大事なのがで得られるシーケンスデータの精度です。MiniSeqでは、得られるシーケンスデータの内、エラー率が0.1%以下の精度の塩基が80%以上であることを保証しています。この高精度なシーケンスデータの産出を可能にしているのが、イルミナの1塩基合成反応(SBS)シーケンステクノロジーです。イルミナのシーケンス試薬は、伸長したDNA鎖へ取り込まれる塩基を1塩基ずつ検出する独自の手法で大量並列シーケンスを可能にします。