The Francis Crick InstituteのSamra Turajlic氏、Yale UniversityのRong Fan氏、Memorial Sloan Kettering Cancer CenterのChristina Leslie氏らによる学際的な専門家パネルが、マルチオミクス研究の進歩と課題について解説します。
免疫レパトアシーケンス(IR-Seq)は、次世代シーケンサー(NGS)を用いて、B細胞受容体(BCR)およびT細胞受容体(TCR)の多様性をプロファイリングする手法です。1研究者はレパートリーの多様性やクローン性を評価し、血液悪性腫瘍、自己免疫疾患、その他の疾患に関連する受容体配列を解析できます。2IR-Seqは、BCRおよびTCRを高解像度で解析するために必要なスループットと感度を提供し、健康時および疾患時における獲得免疫の理解を深めるための知見をもたらします。
BCRおよびTCR配列から構成される免疫レパートリーは、感染症、自己免疫疾患、がんに応答して動的に変化します。免疫応答の過程では、循環する抗原受容体のレパートリーは、多様性に富んだ集団から、増殖した抗原特異的クローンが優勢な状態へと変化します。そのため、免疫レパートリーの構成を理解することは、免疫介在性疾患に対する理解を深め、治療法開発に役立つ知見を得るうえで重要です。3