
2025年3月10日
イルミナの次世代シーケンサーNextSeq™ 550Dx システムを使用し、ゲノムデータをシーケンスすることで、造血器腫瘍細胞の遺伝子異常に基づいた診断、治療選択、予後予測が可能になります。
ヘムサイトは大塚製薬株式会社が国立がん研究センターと共同して開発されました。本製品の性能は、九州大学、京都大学、名古屋医療センター、東京大学医科学研究所および慶応義塾大学医学部から構成された共同研究コンソーシアムによって検証されました。
ヘムサイトは、急性骨髄性白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍に対する包括的なゲノムプロファイリングを提供します。また、本検査は再発または難治時も使用することができ、より良い治療決定に有用な洞察を得ることができます。
イルミナ株式会社のゼネラルマネージャーである大浦佳世理は、「このたび大塚製薬株式会社がヘムサイトの保険適用を取得できたことは大変喜ばしいことです。この包括的なゲノムプロファイリングは、造血器腫瘍との闘いにおいて非常に重要であり、患者さんの治療のためにより多くのターゲット化したアプローチを提供します。」と述べています。
がん細胞の遺伝的構成を理解し、治療方法を個別に選定することで、効果のない治療による潜在的な副作用から患者さんを守ることができ、生活の質を改善することができます。1 造血器腫瘍に対するゲノムプロファイリングは、世界保健機関(WHO)の診断・治療指針および日本血液学会の造血器腫瘍ゲノム検査ガイドラインに提示されています。
「日本では、固形腫瘍を対象とした遺伝子パネル検査の利用はできますが、保険適用範囲の制限により、最適な普及率を下回っています。ヘムサイトが日本の造血器腫瘍の標準的な検査になることを期待しています。」と大浦は述べています。
詳細について、https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2025/20250303_1.html をご覧ください。
References:
1 https://www.curetoday.com/view/the-importance-of-precision-medicine-the-next-frontier-in-treatment