日本人のゲノミクスに関するリテラシー調査を実施

~ゲノムやゲノミクスに関して幅広い可能性を信じている反面、基本的・具体的な知識が追いついていないことが浮き彫りに~

日本人のゲノミクスに関するリテラシー調査を実施
2020年3月4日

イルミナ株式会社(代表取締役:スコット・トーマス)は、2019 年 11 月に全国の成人 1,002 名(男女各 501 名)を対象に、ゲノムやゲノミクスに関する認識についてオンライン調査を行いました。

この調査の結果、多くの人がゲノムやゲノミクスへの将来的な可能性を期待している反面、まだまだ基本的な知識かつ正確な情報が一般に浸透しておらず、検査にどのぐらいの時間を要するのか、どの分野に適用されていくのか等、実用的な理解がされていないため、家族や身近な人が原因不明の病気に罹患した場合、どうすることもできない気持ちや絶望を感じると回答しました。

調査の主な結果は以下の通りです。(詳細は別途 参考資料(PDF) をご参照ください)

ゲノムとは何ですか?

回答者の 4 人に1人がゲノムは遺伝子の別の呼称であると理解しており、まだまだゲノムやゲノミクスに関する基本的かつ正確な情報が一般に浸透していない。(ゲノムとは遺伝情報のこと)

世界中で、希少遺伝性疾患に苦しむ人は何人くらいいると思いますか?

ほぼ全員が世界でどれだけの患者が希少遺伝性疾患に苦しんでいるか知らないか、間違って認識している。
世界中、3 億人以上が希少疾患に苦しんでおり、うちの 72%は遺伝性。
*出典元: Rare Diseases Europe (EURODIS)

可能だと思われるゲノミクスの適用は次のどれですか?

希少遺伝性疾患の診断(31%)、一般的な疾患や複雑な疾患に寄与する遺伝的要因の特定(27%)をはじめとし、幅広い分野で、ゲノミクスの適用を期待しているが、4割強の回答者が、わからない(37%)、もしくは該当するものがない(5%)と答えている。

配偶者、子供、両親など身近な人が診断不可能な病状になった時どのように思いますか。

配偶者、子供、両親など身近な人が診断不可能な病気になった場合、ほとんどの回答者が、もうどうすることもできない(24%)、覚悟を決める(17%)、絶望する(31%)と答えている。それに立ち向かうとした回答者は 8%のみだった。

ゲノム検査を受けてからどれくらいの期間で結果が分かると思いますか?

半数以上の回答者(66%)がゲノム検査の結果を知るまで 1 か月以上、もしくはどのぐらいかかるのか分からないとしている。

今回の調査結果について、イルミナ株式会社代表取締役スコット・トーマスは、「今回の調査で、多くの人がゲノムやゲノミクスに関する知識を十分に持っていないことが分かりました。がんに対する個別化医療やリキッドバイオプシーのような血液 1 滴でがんを診断することができる最新医療から、希少遺伝性疾患の治療まで、ゲノム解析はさまざまな医療分野で注目を集めています。我々はゲノムやゲノミクスの正しい知識を普及させることにより、ゲノム解析が誰にとってもより身近なものになるようにしていきたい。」と述べています。

 

イルミナ株式会社について
イルミナ株式会社は米国サンディエゴに本社を置く Illumina, Inc.の日本法人です。
Illumina, Inc.は遺伝子変異や遺伝子機能の大規模解析のためのライフサイエンスツールや統合システムの開発、製造、販売を手がけるリーディングカンパニーです。テクノロジーが急速に進歩する中、革新的なだけではなく柔軟性と拡張性をも兼ね備えたソリューションをお届けし、業界をリードするサポートとサービスを提供しています。

調査概要
調査対象 :日本の成人 1,002 人
調査方法 :インターネット調査
調査期間 :2019 年 11 月 7 日~11 日
調査対象 :10 代以上の男女

プレスリリースに関するお問い合わせ
ウェーバー・シャンドウィック ヘルスケア
東京都港区三田 1-14-28 三田国際ビル 13 階
healthcare_jp@webershandwick.com
電話番号:03-5427-7311(受付時間:平日 9:00 - 17:00)

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