イルミナがMiSeq® システム用のTruSeq® Amplicon - Cancer Panelを発表

数百ヵ所の癌遺伝子変異を迅速に検出可能

2012年3月7日サンディエゴ（BUSINESS WIRE）--イルミナ・インク（NASDAQコード：ILMN）は本日、高マルチプレックスパネルTruSeq Amplicon - Cancer Panelの発売を発表しました。この製品は、ホルマリン固定パラフィン包埋（FFPE）腫瘍サンプルのような解析の困難なサンプルでも、最も重要な数百の癌遺伝子座を正確にシーケンスすることが可能です。TruSeq Ampliconを用いたアッセイでは、低頻度（5%未満）の変異も検出可能であり、1回の実験で数多くからサンプルの最高品質のデータを得ることができます。

イルミナ取締役兼ゲノムソリューション事業部長であるChristian Henryは「TruSeq Amplicon - Cancer Panelを使用することにより、これまで実行不可能であった癌研究を、わずか数日で行うことが可能になります。これは、臨床研究者にとって重大な進歩と言えるでしょう。当社の顧客は癌の生物学的複雑性の解明を目指しているため、MiSeqパーソナルシーケンサーの精度とスピード、取扱いの簡便さに、この新しい強力なソリューションを加えることで、何百万というFFPEサンプルの解明に役立てていただけると考えています」と述べています。

1回の実験で、市販されているあらゆる癌アンプリコンパネル上の大部分のコンテンツ（薬物反応および薬物感受性に関連する重要な遺伝子を含む）を利用することができます。このような遺伝子における変異は、悪性黒色腫、肺癌、卵巣癌および大腸癌を含む多くの癌に関連しています。また、TruSeq Amplicon - Cancer Panelは、FFPEサンプルの品質管理、ビルトインのアッセイコントロールおよび装置での変異コールの自動解析により、信頼性と簡便性を実現します。

Peter MacCallum Cancer Centre（オーストラリア、メルボルン）病理部のAndrew Fellows博士は「実際の腫瘍サンプルを用いた試験を行い、これまでに検出されている変異のすべてを確認することができました。このターゲットパネルとMiSeqシステムを使用することで、我々が現在用いているテクノロジーよりも、短時間で高感度に、様々な腫瘍サンプルの変異を解析することが可能になるでしょう」と述べています。

TruSeq Amplicon Cancer Panelは、MiSeqシステムで使用します。これは、業界で最も信頼された最も正確なシーケンスケミストリーであり、2,300を超える学術論文が発表されています。TruSeq製品を用いたターゲットリシーケンス製品は、キットに付属の試薬、シンプルなワークフロー、およびバリデーション済みのサンプルのマルチプレックス処理によって、あらゆる試験デザインで完全性が高く、E2E（end-to-end）でコスト効率のよいソリューションを提供します。

イルミナは、近頃Translational and Consumer Genomics (TCG) 事業部門を設立し、CLIA認定の検査施設へのゲノムソリューションの提供に重点を置いた事業戦略を展開しています。TruSeq Amplicon - Cancer Panelは研究用の製品であり、この事業戦略に寄与します。TCGは、臨床関連のソートリーダーと連携し、TruSeq Amplicon - Cancer Panelを構成するコンテンツの拡張を含め、現在のTruSeq AmpliconおよびTruSeq Enrichment assayを基にしたMiSeqおよびHiSeq?用のターゲット再シーケンスパネルの開発を進めています。

TruSeq Amplicon - Cancer Panelは、現在予約を受け付けています。なお、発送は2012年4月以降を予定しています。

本製品の詳細については、www.illumina.com/truseq_cancer_panel をご覧ください。