プレスリリース

イルミナがシーケンステクノロジーのさらなる革新を発表

豊富な製品パイプラインにより最も包括的な次世代シーケンサーソリューションを提供

2013年1月8日サンディエゴ(BUSINESS WIRE)- イルミナ・インク(Nasdaqコード:ILMN)は本日、強力なシーケンスのエコシステムのための複数の製品およびテクノロジーの革新を発表しました。サンプル調製からシステム強化、そしてデータ解析にまで及ぶこれらの革新は、ゲノムを理解する上でさらなるブレイクスルーをもたらします。

「イルミナは常に市場をリードし、業界を変革するシーケンステクノロジーの概念化、開発、達成を継続的に行っており、完全に統合され、経済的なシーケンスを迅速にすすめるための科学的進歩を提供しています」とイルミナの最高経営責任者(CEO)で代表取締役のJay Flatleyは話します。「これらの能力により、アグリゲノミクスから分子診断まで、新たな市場において常に拡大するアプリケーションの開発がすすむにつれ進化する我々の顧客のニーズを満たすことができるようになります。」


サンプル調製の進化
サンプル調製処理を簡素化および迅速化することは、シーケンスワークフローを改良し、納期を短縮するなど、臨床環境においてシーケンスを適応するのに重要な要因です。イルミナはサンプル調製テクノロジーにおいて、複数の革新の予告を発表しました。

  • Nextera® Rapid エクソームキャプチャーキットは次世代のターゲット濃縮製品で、HiSeq® 2500およびMiSeqにおける最も迅速なエクソーム濃縮ワークフローを提供します。サンプルからデータまで3日以内で行えるプロトコールにより、現在のテクノロジーと比べて70%ものスピードの改善をもたらします。コーディング領域を効率よく濃縮する最適化されたこのソリューションは、2013年第一四半期終わりにリリースされる予定です。
  • Nextera Rapidカスタムキャプチャーキットは数百Kbから数十Mbのカスタムコンテンツを濃縮できる製品です。全自動化されたプローブ設計はDesignStudio™で行え、以前に設計したパネルへの追加コンテンツ搭載も可能となります。Nextera Rapidカスタムキャプチャーキットは2013年第二四半期に出荷開始する予定です。
  • TruSeq® PCRフリーDNAサンプル調製キットは、全ゲノムシーケンスにシンプルかつ全てを含んだサンプル調製ソリューションで、業界でも最高のゲノムカバレッジ、解析が難しい領域をシーケンスする能力、そして高精度に変異を同定する検出力をもたらします。このキットは2013年1月21日に受注を開始する予定です。
  • Nexteraメイトペアサンプル調製キットは、15Kbまでのメイトペアライブラリーを2日以内に、かつ業界でも最も少ないDNAスタート量で調製できる唯一のゲルフリー法です。de novoシーケンス、ゲノムフィニッシング、そして癌など最も複雑なゲノムにける構造変異検出に理想的なアプローチです。このキットは受注を開始しています。
  • TruSeqターゲットRNAキットはコストとワークフローの課題を打開し、中規模の遺伝子発現プロファイリングおよび検証における新たな標準をもたらします。ユーザーが設定できるカスタムパネルは、12〜1,000アッセイが可能で、遺伝子やアイソフォーム、スプライスジャンクション、cSNPをターゲットとすることができます。これらは全て細胞パスウェイや疾患状態における事前に選定した様々なフォーカス遺伝子パネルに追加することができます。TruSeqターゲットRNAキットは、2013年第一四半期にリリースをする予定です。


コアテクノロジーの強化
イルミナはまた既存システムのスループット、リード長、スピードを向上し、ランニングコストを抑えるさらなるコアシーケンスプラットフォームの強化を発表しました。

  • 新しいフローセルテクノロジーでは、フローセルあたりのクラスター密度とリード数を大きく向上する一方で、イメージ処理時間を減らすことができます。この新しいテクノロジーは、カウントを必要とするアプリケーションを強化し、データポイントあたりのコストを下げ、シーケンスプロジェクトの時間を短縮します。この新しいフローセルの顧客体験は、今年後半に予定されています。
  • Moleculo Inc.の買収によって可能になった新たなライブラリー調製法と解析アルゴリズムは、10Kbまでの合成リード長を産出し、かつ極めて低いエラーレート(Q50以上)を達成します。この進歩により、臨床的に重要な遺伝子に対して、さらなる包括的なカバレッジと正確なジェノタイピングをもたらし、ヒトゲノムのフェーズリシーケンスや、複雑な動植物ゲノムの迅速なde novo シーケンスといった新たなアプリケーションを可能にします。
  • HiSeq 2500ケミストリーの強化により、業界でも最も高い1日あたりのスループットと全ゲノムシーケンス価格を低減することができます。ペアエンドで250bpのリード長をサポートするRapidランモードでは、HiSeq 2500でサンプルからデータまで3日以内に300Gbのデータを産出する能力を持ちます。これらは今年後半に提供される予定です。


インフォマティクスの進歩
イルミナは本日、クラウド型のデータ解析、保管、共有プラットフォームであるBaseSpace™ (www.illumina.com/basespace)の開発を発表しました。

  • BaseSpaceアプリは、BaseSpace専用のアプリストアで、インフォマティクスツール配置のために独創的な環境を提供します。拡大するクラウドを可能にするユーザーベースに対して、現在100以上ものデベロッパーらが幅広いデータ解析ツール導入のために取り組んでいます。

「次世代シーケンサーの全ワークフローにわたり迅速に革新する我々の能力は、研究および臨床顧客に対して継続的な価値の創造と提供が行えるようになりました。我々のプラットフォームの強化により、スピード、精度、データ量、ワークフローの新たな標準を設定し続けます」とイルミナのゲノムソリューションビジネスの統括責任者でシニアバイスプレジデントのChristian Henryは話します。

 

 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com) は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれています。将来予測に関する記述には、新製品の出荷予定日およびテクノロジー強化の対応予定日に関する記述が含まれますが、これに限定されません。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、新製品および新サービスの開発、製造および発売に伴う課題ならびに当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

お問い合わせ先

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-13-13 共同ビル5F
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

 

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