プレスリリース

イルミナのテクノロジーが腫瘍学遺伝子‐環境共同研究(COGS)による貴重な発見を可能に

癌の理解の進歩のためにコンソーシアムとの共同研究によりデザインされた、カスタムiSelect®ジェノタイピングアレイの研究結果が本日発表に

 

2013年3月27日サンディエゴ(BUSINESS WIRE)-イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は、腫瘍学遺伝子‐環境共同研究(COGS)の一環として、イルミナのiCOGSカスタムアレイを使用して乳癌、卵巣癌および前立腺癌に関連した遺伝子多型が同定されたと発表しました。研究結果は本日付の「ネイチャージェネティクス」およびその他の主要雑誌に発表されます1。研究に関与する4つの大規模コンソーシアム2との共同研究により開発されたiCOGSアレイは、癌の遺伝子に関する理解を著しく進歩させることを可能とします。

iCOGSアレイは、癌に関連した特定のDNA領域にわたって一塩基多型(SNP)を同定します。搭載されている20万種類のSNPは、異なる癌タイプおよびサブタイプを対象とする全ゲノム関連解析の先行研究から得られた、疾患生存率または癌のリスクに関連したその他の特性に関連するもの、そして機能性候補から選ばれています。このテクノロジーはCOGSに参加した20万人を超える対象者において実施されました。

イルミナのJay Flatley社長兼CEOは、「この革新的な研究により、ゲノム技術がいかに癌研究の進歩に貢献しているかが示されています」としたうえで、「イルミナはコンソーシアムの努力を高く評価しており、iCOGSアレイが、究極的には患者を救うことになる本研究に貢献できたことをうれしく思っています」と述べています。

今回のCOGSの発見では乳癌、卵巣癌および前立腺癌に関連した遺伝子の数が著しく増加し、既知の感受性領域の数がほぼ2倍となりました。今回の発見は、エストロゲン受容体陽性乳癌とエストロゲン受容体陰性乳癌の比較、およびこれら一般的な癌への感受性に関連する経路や機構の比較から明らかにされた知見を含めた、癌のサブタイプ間の相違に関する詳細も明らかとしました。

イルミナの副社長兼主任研究員であるDavid Bentley氏は、「コンソーシアムのパートナーシップおよび当社との共同研究により、極めて深い知識が統合され、コホート研究全体に適用できる特化したひとつのアレイを作ることができました。イルミナでは、COGSの結果が究極的には癌の理解および管理に極めて大きな影響を及ぼすと確信しています」と語っています。

今回発表された文献については、http://www.nature.com/icogs/をご覧ください。

 

 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com) は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素の詳細は、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新フォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて提示されます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

1 Human Molecular Genetics, Nature Communications, PLoS Genetics, and The American Journal of Human Genetics.
2 乳癌コンソーシアム(Breast Cancer Association Consortium:BCAC)、卵巣癌コンソーシアム(Ovarian Cancer Association Consortium:OCAC)、前立腺癌関連遺伝子変異研究グループ(Prostate Cancer Association Group to Investigate Cancer Associated Alterations in the Genome:PRACTICAL)およびBRCA1/2変異調査コンソーシアム(Consortium of Investigators of Modifiers of BRCA1/2:CIMBA)

出典:イルミナ・インク

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