プレスリリース

イルミナ、TruSight™ Tumorコンテンツセットを発売

次世代シーケンサーを使用した、固形癌における体細胞変異の検出を可能に

2013年4月4日サンディエゴ(BUSINESS WIRE)-イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、TruSightシリーズの新製品であるTruSight Tumorパネルを発表しました。TruSight Tumorパネルは、次世代シーケンサーをベースとした、固形癌における体細胞変異の検出用製品です。TruSight Tumorパネルは、肺癌、大腸癌、メラノーマ、胃癌および卵巣癌など、一般的な固形癌への関連性に基づいて選択された26種類の癌遺伝子および腫瘍抑制遺伝子をターゲットとする、最適化されたアンプリコンベースのライブラリーを提供します。

TruSight Tumorパネルはさらに、包括的な次世代シーケンサーベースの腫瘍プロファイリング法を提供し、ジェノタイピング法と比較して、より幅広くかつ高い費用効率で腫瘍の不均一性の考察を可能とします。研究者は、業界のガイドラインに引用されているように、腫瘍ゲノム全体において複数の遺伝子における体細胞変化を同時に検出し、また医薬品の臨床試験に関連した新たなバイオマーカーの検出も可能となります。ホルマリン固定パラフィン包埋(FFPE)サンプルの使用のためにデザインされたTruSight Tumorパネルは、必要とされるDNAスタート量を低く抑え、稀な頻度(5%未満)の高感度な検出を可能とします。

イルミナのトランスレーショナル&コンシューマー・ゲノミクス部門のMatt Posard上級副社長兼総括マネージャーは、「TruSight Tumorパネルは、業界をリードするイルミナのシーケンサープラットフォームで使用できるようにデザインされており、臨床研究者がFFPE腫瘍サンプルの分子的な不均一性を理解することを可能とします」としたうえで、「本テクノロジーは、標的治療の適用を、単一変異または単一遺伝子法では見逃されてしまう可能性のある候補者にも広げる可能性を秘めています」と述べています。

ペンシルベニア大学ペレルマン医学部 病理・臨床検査学科の個別診断センター臨床遺伝学部門(Clinical Genomics, Center for Personalized Diagnostics, Department of Pathology and Laboratory Medicine, Perelman School of Medicine, University of Pennsylvania)にてテクニカルディレクターを勤めるRobert Daber博士は、「次世代シーケンサーを使用した腫瘍特性化により、臨床研究室において、根底にある生物学に関するさらに深い理解を得ることが可能となります。臨床的に意味のある変異を検出するためには、非常に低レベルのサンプルでの感度を実現しながら、単一遺伝子または変異ホットスポットを超えた洞察を行うことが重要です」と述べています。

TruSight Tumorパネルは、イルミナ MiSeq®プラットフォーム上での体細胞変異の検出のためにデザインされた、初めてのコンテンツセットです。ポートフォリオとして、TruSightパネルシリーズは、高い解析感度と特異性を供給することにより、臨床研究室の特殊なニーズに応えることのできるハイパフォーマンスなターゲットシーケンス用に設計されています。TruSightパネルシリーズは、標的ゲノム領域のキャプチャーおよびシーケンスにおいて非常に優れた性能を提供し、業界をリードする専門家達との共同研究により選択されています。

TruSightパネルシリーズは研究用で、診断には使用できません。現在ご注文いただけるTruSight Tumorパネルは受注を開始し、出荷開始は、2013年の第2四半期を予定しています。さらに詳しい情報に関しては、当社ウェブサイトをご参照ください。

 

 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com) は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれています。将来予測に関する記述には、TruSight Tumorの出荷予定日に関する記述が含まれますが、これに限定されません。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、新製品および新サービスの開発、製造および発売に伴う課題ならびに当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新フォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

出典:イルミナ・インク

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