プレスリリース

イルミナのMiSeq®システムがHistoGenetics社における次世代シーケンサープラットフォームの第一選択肢に

MiSeq Will Supplement HistoGenetics' Existing Human Leukocyte Antigen Sequence-Based Typing

2013年7月22日サンディエゴおよびニューヨーク(BUSINESS WIRE)--イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、高分解能シーケンスベースのヒト白血球型抗原(HLA)検査サービスの先駆者であるHistoGenetics社が、自社のCLIA認証ラボで用いるシーケンサーとしてMiSeqシーケンスシステムを選択したと発表しました。HistoGenetics社は、HLA遺伝子を高性能かつ高スピードでシーケンスするために、現在すでに使用しているサンガーシーケンスのワークフローを補完する目的で複数のMiSeqシステムを導入する予定です。HLA遺伝子の変異は、生体移植前の組織の適合性検査に利用されるだけではなく、自己免疫疾患や感染症、がんなどさまざまな疾患との関連が知られています。

HLA遺伝子はその重要性にもかかわらず、HLA遺伝子のルーチンでのタイピングはこれまで実施されてきませんでした。これは、互いに高度に関連する遺伝子を多くの対立遺伝子から正確に識別することが技術的に困難であったためです。HLAタイピングを提供する世界最大の研究所の1つであるHistoGenetics社は、高分解能でのHLAタイピングにサンガーシーケンスのみを用いてきました。MiSeqシステムの導入に伴い、HistoGenetics社は従来のサンガーシーケンスから次世代シーケンサーを用いたHLAタイピングへ移行する予定です。

HistoGenetics社の最高経営責任者で共同創設者でもあるNezih Cereb博士は、次のように述べています。「MiSeqプラットフォームの導入によって、この分野でリーダーとしての地位を打ち立て、成功を確かなものにできると期待しています。これまで他の技術を用いてきた経験を踏まえても、MiSeqの出力データの質の高さやシンプルなワークフロー、さらにイルミナの共同研究に対する姿勢は素晴らしく、お客様に対して迅速かつ高品質のサービスを提供するうえで理想的なソリューションだと言えるでしょう」

現在、HistoGenetics社はHLAシーケンスをベースとした検査を、ハイレベルまたはレジストリレベルの2段階の分解能で提供しています。より包括的なハイレベルの分解能では、抗原認識部位内に見られるアンビギュイティをすべて解析できるため、他の手法では見逃されてきた新規の対立遺伝子やまれな対立遺伝子を見つけることができます。幹細胞移植の際には、このレベルでの検査が米国組織適合性・免疫遺伝学学会および全米骨髄バンクにより義務付けられています。一方、Be The Match Registry™などの非血縁ドナーレジストリや臍帯血バンクなどで用いられるレジストリレベルの検査では、大半のアンビギュイティを解析できます。

「MiSeqシステムを導入することで、移植前の精密検査やドナー登録がこれまでにない高分解能で実施され、またサンプル処理がより迅速に行われるようになるでしょう」とCereb博士は付け加えています。

現在、HistoGenetics社がタイピングサービスに要する時間は、緊急サンプルの場合で3日間です。これまでHistoGenetics社は、300万を超えるサンプルをタイピングし、さらに1,300万ものシーケンスベースでのタイピングを実施しており、その中の1万6,000以上のサンプルからHLA対立遺伝子の新たなバリアントを検出しています。

「次世代シーケンサーはHLAジェノタイピングを一変する可能性を秘めており、イルミナの技術がこの変貌に大いに貢献すると信じています。MiSeqシステムは、その精密さとスピードにより、生産規模でのHLAタイピングにおいて本領を発揮することでしょう。HistoGenetics社との提携が成功することを期待しています」と、イルミナのトランスレーショナル&コンシューマー・ゲノミクス部門のMatt Posard上級副社長兼統括マネージャーは述べています。
 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com) は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

HistoGenetics LLCについて
HistoGenetics(www.histogenetics.com)はHLAシーケンスベースのタイピングにおいて世界をリードしている企業です。この分野の先駆者として、ドナーレジストリ、ドナーセンター、臍帯血タイピング、移植センター、HLAラボ、そして薬理ゲノミクスのアプリケーションのためにさまざまなサービスを提供しています。HistoGenetics社はこれまでに1,300万ものシーケンスベースのタイピングを行っており、その中の1万6,000以上のサンプルから新規対立遺伝子を検出しています。同社は、現社長のSoo Young Yang博士と最高経営責任者であるNezih Cereb博士により設立されました。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

出典:イルミナ・インク

お問い合わせ先

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町2-13-13 共同ビル5F
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

Recent Articles

大塚製薬株式会社が日本初の保険適用された造血器腫瘍遺伝子パネル検査を発売
大塚製薬株式会社が日本初の保険適用された造血器腫瘍遺伝子パネル検査を発売
研究により、未選択の脳性麻痺の相当な遺伝的起源が明らかになりました
研究により、未選択の脳性麻痺の相当な遺伝的起源が明らかになりました
イルミナのシンガポールチームががんと闘う
イルミナのシンガポールチームががんと闘う