世界で初めて1000ドルゲノムの壁を破り、集団学および疾患研究のための生産規模のシーケンス能力を可能に
(当リリースは、Illumina Inc., が2014年01月14日付けで発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳したものです。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します)
2014年1月14日サンディエゴ (BUSINESS WIRE)――イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、ヒトゲノム1000ドルの壁を破りました。これは新しいHiSeq X Tenシーケンスシステムで達成可能です。このプラットフォームは驚異的なテクノロジーのブレイクスクールをもち、1つの施設で1年間に数万サンプルの処理能力を提供することで比類ない規模の研究を可能にします。この変革的なHiSeq X Tenシステムの初期導入顧客は、世界をリードする次世代シーケンサー受託解析サービスを韓国ソウルにもち、米国メリーランド州ロックビルでもCLIAラボをもつMacrogen、米国マサチューセッツ州ケンブリッジにあり世界をリードするゲノム医学施設であるBroad Institute、そしてオーストラリアのシドニーに位置しバイオ医学研究をリードするGarvan Institute of Medical Research です。

HiSeq X™ Tenは、10台のHiSeq Xシステムから構成されており、30x ヒトゲノム解析1000ドルの壁を打ち破る世界で初めてのシーケンスプラットフォームです。HiSeq X Tenシステムは、ヒト健康を理解し向上するために遺伝多様性の探索にフォーカスした集団規模のプロジェクトに理想的です。(Photo: Business Wire)
「HiSeq X Ten設備のシーケンス能力と経済は、オーストラリアにおける臨床ゲノミクスと次世代医学の導入を加速します」とGarvan Institute of Medical Research の統括ディレクターであるJohn Mttick教授は話します。「HiSeq X Tenは、政府、産業、そしてその他の医学研究関係者とのコラボレーションにおいて、新たなフェーズをもたらします」。
「初めて1000ドルゲノムが達成可能であることは、非常に喜ばしいことです」とBroad Instituteの創始者でMITの生物学教授であるEric Landerは話します。「HiSeq X Tenは、大規模な集団における完全なゲノム情報の解析能力を我々にもたらします。これまでの医学の歴史において学んだことと同じぐらいの情報を、ヒト疾患の遺伝について今後の数年間で学ぶ機会をもつのです」。
Macrogen会長であるDr. Jeong-Sun Seoは「Macrogenはこの画期的なテクノロジーを導入し、我々の認証CLIAラボにおいて大規模な全ゲノムシーケンスの新しい時代を開きます」と語ります。「さらに、HiSeq X Tenは継続的なSoeul National UniversityにあるGenomic Medicine Insituteとのコラボレーションにも使い、医学研究およびヘルスケアの応用に活用できるゲノムデータベース構築のために、アジア人集団でのシーケンスにフォーカスをします」。
さらに、イルミナのCEOであるJay Flattleyは語ります。「HiSeq X Tenにより1000ドルゲノムを達成し、ヒトゲノムシーケンスの経済と規模を新たな形に変え、将来のヘルスケアを形づける集団規模の研究の可能性を再定義します。ヒトゲノムをこの規模で探索できる能力は、癌や複雑な疾患における研究を新たなレベルに進めます。ヒト遺伝学における壁を破ることは、我々にとっても心理的なマイルストーンに到達するだけではなく、比類ない規模のプロジェクトを可能にします。我々はこの先何が起こるのか、とても楽しみにしています」。
HiSeq X™ Ten – 集団学のパワー
HiSeq X Tenは世界で初めてフルカバレッジのヒトゲノムを1000ドル以下で達成します。このコストには典型的な装置償却、DNA抽出、ライブラリー調製、そして予測される人件費を含みます。集団規模のヒト全ゲノムシーケンスを目的にデザインされたHiSeq X Tenは、ヒト生物学および遺伝疾患のさらなる理解を得るために遺伝多様性の探索にフォーカスしている研究者や研究所に最適なプラットフォームです。高品質、高カバレッジで年間数万サンプルをシーケンスでき、コーディング領域内外におけるヒト多様性の包括的なカタログをもたらします。
実績のあるイルミナSBSテクノロジーをベースにしたHiSeq X Tenでは、大規模なスループットを産出するために複数の開発されたデザインの特長をもちます。これは、数十億のナノウェルを固定された位置にもつパターン化されたフローセルと、著しく増えたデータ密度(ランあたり60億クラスター)との組み合わせです。最新の光学系とさらに迅速化されたケミストリーで、HiSeq X Tenはシーケンスフローセスをこれまで以上に速く処理することができ、HiSeq® 2500パフォーマンスと比べて10倍以上に相当する1日あたりのスループットを産出します。
HiSeq X Tenは、10台以上の超ハイスループットシーケンスシステムとして販売され、各システムは最大1.8テラベース(Tb)のシーケンスデータを3日以内、あるいは1日あたり600Gbのデータをシステムあたりで産出し、高品質、高カバレッジのゲノム解析を年間で数万サンプル実施するスループットを提供します。
製品のアクセスについて
HiSeq X Tenシステムは2014年Q1から出荷を開始します。
イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com)は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時 は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。
出典:イルミナ・インク
お問い合わせ先
イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com