プレスリリース

イルミナがTruSight HLA Solutionを販売開始

New Research Solution Provides Efficient, Highly Accurate Sequencing of Human Leukocyte Antigen (HLA) Region of the Genome

(当リリースは、Illumina Inc., が2015年3月4日付けで発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳したものです。プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します)

2015年3月4日サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--イルミナ(NASDAQコード:ILMN)は本日、既知および新しいHLAアリルを網羅し精確にHLAタイピングするために、11のHLA遺伝子をシーケンスすることによりHLA領域の包括的な見識を提供する完全なend-to-endソリューションとして、TruSight® HLAの発売を発表しました。MiSeq®シーケンスシステムで使用するこのキットは、主要組織適合抗原複合体(MHC)内のすべての重要な遺伝子を超高解像度に解析するシングルアッセイであるTruSight HLAシーケンスパネル、DNAライブラリーの調製およびシーケンス用試薬、さらに、Conexio Genomics社が提供するソフトウェアによる最適化されたデータ解析で構成されています。

「次世代シーケンスにはHLAタイピングの大きな可能性が潜在していますが、2、3の特化した研究所で使用されるにとどまっており、広く採用されていません。」と、述べるのはMedical Director, BloodCenter of Wisconsinの医長Matthew Anderson氏(M.D.⁄ Ph.D.)です。「我々がTruSight HLAを評価する理由は、確実なHLAコールの実行に必要な解像度の提供を、一回の精確な多座位でのアッセイにより実現できるというNGS技術がもたらす効用によって実証されています。TruSight HLAによって、より多くの研究所が次世代シーケンスの技術力をHLAタイピングに利用できるようになるでしょう。」

HLAは、侵襲性細胞を認識して、病気と闘う手助けとなり健康全般を維持する免疫反応を高める体の能力において大きな役割を果たします。このゲノム領域は、シーケンスの相同性が高く密度のばらつきが大きいため研究が難しいことでよく知られています。現在、約6,500の塩基対からなるDNA配列に基づいた信頼性の高いHLAタイプの結果を得るのに実行される標準的なタイピングプロトコールには、2、3回連続して行われる一連の実験につき10~20回のアッセイが必要です。TruSight HLAは、一回のアッセイで65,000塩基対に基づくデータを産出して10倍ものシーケンスカバレッジ向上を実現し、新たなアリルを発見する力を大いに拡大しながらワークフローの大幅な効率化をかなえます。

TruSight HLAが活用しているのは、最も信頼を得ているNGS技術である、イルミナの1塩基合成ケミストリーです。より明瞭な結果を得るために現在必要としている複数回に及ぶ一連の検査や数十回のアッセイに代わる解決策として、HLAタイピングの研究者はこのソリューションを用いることができます。効率化されたワークフローやマルチプレックス化されたサンプルにより、この一回のアッセイや強固に統合されたソフトウェアが、明瞭なフェーズ解像のHLAタイピングデータ産出を4日以内に実現しながら、研究室でのハンズオンタイムの短縮、コストの削減、生産性の改善、および得られる結果の信頼性の向上を可能にします。

「HLAのゲノム領域は、自己免疫異常、癌、移植拒絶反応、および薬剤感受性において決定的な役割を担っていますが、従来の技術ではこの領域の効率的なシーケンスは不可能です。」とは、イルミナの上級副社長兼ライフサイエンス部長であるKirk Malloyの見解です。 「TruSight HLAは、信頼性のある、迅速かつ簡便でより包括的なHLAシーケンスの手法を研究者に提供することにより、人々の生活に確かな違いをもたらすために、ヒトの遺伝子が持つ威力の解明が大きな可能性を握る新たな市場へいかにしてイルミナの次世代シーケンス技術を応用できるかを示す、数多い事例の一つとなります。」

TruSight HLAは出荷を開始しています。詳細はwww.illuminakk.co.jp/HLAseqをご覧ください。

イルミナについてイルミナ(www.illumina.com)は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社は ジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。

イルミナの将来予測に関する記述 本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。

出典:イルミナ・インク

お問い合わせ先イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
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担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

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