2015年3月10日サンディエゴ--(BUSINESS WIRE)--イルミナ(NASDAQコード:ILMN)は本日、ドイツのダルムシュタットに本社を置くメルク(Merck KGaA)のバイオ医薬品事業を行うメルクセローノと提携し、次世代シーケンス(NGS)に基づいた一般的な腫瘍学診断法の開発を行うことを発表しました。アストラゼネカ、ヤンセンバイオテック、およびサノフィとの提携に加えて、イルミナとメルクセローノは、精密医療のためのより包括的な手段を目指し、癌の標的療法の臨床試験のための普遍的な検査システムを構築します。
イルミナはメルクセローノとの提携により、複数の変異を同時に検出し測定するアッセイを開発し、臨床試験をサポートします。普遍的ながん検査に向けた今回の提携には、検査の開発、世界的規模での規制の承認、およびグローバルな市場化が含まれます。同時にイルミナは、Actionable Genome Consortium の今後の方向性を示す主要な指導者との協力関係を継続し、 腫瘍に関する通常臨床業務におけるNGSベースのアッセイに関する基準を設定し、この新しい検査パラダイムを可能にする規制の枠組みを定義します。
「次世代シーケンスを中心としたイルミナとの提携により、数年前までは聞くことのなかったペースでゲノム研究を行うことが可能になり、実際にいくつかの診断法を開発できるまでに至っています。」と話すのは、メルクセローノのGlobal Business Development & Alliance Management、 Susan Herbert取締役副社長です。「今回の提携により、メルクセローノは腫瘍学における精密医療のグローバルリーダーとしての地位を固めるでしょう。」
「今回の提携合意は精密医療にみられる明るい兆しを実現へと進めるもう一つのステップです。」と語るのは、イルミナの最高医療責任者で医学博士のRichard Klausnerです。「先頃オバマ大統領が発表した米政府によるPrecision Medicine Initiativeは、より良いがん治療開発への主要なアプローチとして遺伝子ベースの臨床試験を拡大する必要性を明確に概説しています。この試みにメルクセローノと協力できることを大変喜ばしく思います。」
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