プレスリリース

IlluminaとBio-Rad、複雑な疾患における信頼性の高い研究を実現するためのシングルセルゲノムシーケンスソリューションを発売

(当リリースは、Illumina Inc., が2017年1月9日付けで発表した英文プレスリリースを日本語に翻訳したものです。
プレスリリースの正式言語は英語であり、その内容・解釈については英語が優先します)

2017年1月9日 -- カリフォルニア州サンディエゴおよびハーキュリーズ発--(BUSINESS WIRE)-- Illumina, Inc.(NASDAQ:ILMN)およびBio-Rad Laboratories, Inc.(NYSE:BIO)(NYSE:BIOb)は本日、J.P. Morgan Healthcare Conferenceで、Illumina® Bio-Rad® シングルセルシーケンスソリューションを発表しました。この包括的ソリューションは、初のシングルセル解析のための次世代シーケンス(NGS)ワークフローで、これにより研究者は組織の機能における個々の細胞の協調した動き、疾患の進行および治療への細胞応答について調査することが可能になります。

当スマートニュースリリースはマルチメディア配信サービスです。プレスリリース全文を読むにはこちらをご覧ください:http://www.businesswire.com/news/home/20170109006365/en/

新しいddSEQ Single-Cell Isolatorを含むIllumina® Bio-Rad® シングルセルシーケンスソリューション(NextSeq 500と共に撮影)(写真:Business Wire)

シングルセル解析によって、細胞個々の遺伝子発現の様子に深く分け入った観察が可能になり、複雑な組織内における細胞の機能が把握できます。このソリューションが、これまでは困難で、費用と時間を要するプロセスであった数千もの細胞それぞれの高スループットシーケンスを実現します。人類の発達および疾患研究の分野ではシングルセルシーケンスが広く応用可能で、この新たなソリューションにより最も恩恵を受けると期待されています。

ロサンゼルスのシーダースサイナイ理事会再生医療協会(Cedars-Sinai Board of Governors Regenerative Medicine Institute)理事であるClive Syendsen博士は次のように話します。「シングルセルゲノミクスのおかげで、パーキンソンや筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲーリック病)などの疾患では失われる幹細胞がニューロンに変化する様子をとても正確に観察する機会が与えられたのです」。彼の研究所では、神経変性疾患のモデリングに使用するシングルセルをプロファイリングするため、この新たなプラットフォームの応用を検証しました。

「ソリューションを使えば、ある細胞群の中で他の細胞より速く成熟しているシングルセルを検出できるので、より良い疾患モデルが作成できたのです。」 と話すのは同じくシーダースサイナイ理事会のプロジェクト科学者であるRitchie Ho博士です。

このソリューションはddSEQ™ シングルセルアイソレーターおよびSureCell™ WTA 3ライブラリ調製キットで構成されています。IlluminaがリードするNGSの多くに、Bio-Radのクラス最高の液滴分割テクノロジーのDroplet Digital™ テクノロジーが、下流シーケンス用シングルセル単離およびバーコード化するために使用されています。この包括的ワークフローソリューションには、Illuminaクラウドベースのゲノミクスコンピューティング環境BaseSpace®インフォマティクススイートで実施される1次、2次解析、フローサイトメトリー解析のリーディングカンパニーであるFlowJoのSeqGeq™ による3次データ解析および可視化機能が含まれています。

「Bio-RadはIlluminaとの緊密なコラボレーションを通して、シングルセル解析のためのシームレスで拡張可能なソリューションを開発しました」、と話すのはBio-Radの取締役副社長でDigital Biology Groupの統括マネジャーであるAnnette Tumolo氏です。「研究コミュニティーの分子生物学者やその他の人々に、新たな発見を推進するため必要なツールを供給できることを誇りに思います」。

Illumina副社長で応用ゲノミクス統括マネジャーのRob Braininは、次のように言います。「分子生物学者にシングルセル解析がコスト効率的で採用しやすくするテクノロジーが利用できるよう、このツールを提供することで、研究者が得られた遺伝子発現の洞察を用い、複雑疾患の解明を進めてほしいと思います。Bio-Radとのコラボレーションにより、このテクノロジーを素早く市場に提供することで、当社の顧客が人々のより良い健康を実現するためにゲノムのパワーを解き明かす力添えができました」。

Illumina® Bio-Rad® シングルセルシーケンスソリューションは2月初旬に出荷を開始する予定です。本装置、試薬、ワークフローの詳細については、www.bio-rad.com/ddSEQをご覧ください。

本製品の使用目的は研究に限定されます。診断での使用はできません。

イルミナについて

イルミナは、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康をより豊かにすることを目指しています。革新的な取り組みに注力することにより、研究、臨床、および応用市場でお客様に製品を提供しながら、DNAシーケンスおよびアレイベースの技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確立してきました。私たちの製品は、ライフサイエンス、腫瘍学(がんゲノム)、生殖医療、農業およびその他新たなセグメントでの応用に利用されています。イルミナ製品についての詳細はこちらから:jp.illumina.com、またはwww.facebook.com/illuminakk/でフォローしてください。

Bio-Radについて

Bio-Rad Laboratories(NYSE:BIO)(NYSE:BIOb)は、ライフサイエンス研究および臨床診断市場向けに革新的な製品およびソリューションの幅広い開発、製造、販売を行っています。品質および顧客サービスへの真摯な取り組みで知られるBio-Radは、大学や研究機関、病院、公衆衛生や民間の研究所だけでなく、バイオテクノロジー、医薬品、そして食品安全業界でも信用を得ています。1952年の創立以来、Bio-Radは米カリフォルニア州ハーキュリーズを拠点に、そのグローバルな運営ネットワークにより、研究およびヘルスケア業界で100,000を超える顧客にサービスを提供しています。世界各国に8,000名を超える従業員を数え、2015年には20億米ドル超の収益を計上しました。詳細については、www.bio-rad.comをご覧ください。

Illuminaの将来予測に関する記述

本プレスリリースには、あらゆる製品の発売に関するIlluminaの期待など、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれています。将来予測に関する記述と実際の結果が異なる場合の重要な要素としては、(i)当社の機器および消耗品をさらに開発、製品化し、新製品、サービス、アプリケーションを展開する能力、並びに当社のテクノロジープラットフォームに添った市場を拡張する能力、(ii)信頼性の高い機器類および消耗品を製造する能力、(iii)当社の財務報告におけるGRAILの決算報告の達成および予定連結除外のタイミング、(iv)獲得した技術、製品または事業を成功裏に同化、統合する能力、(v)当社の展開している事業および市場における将来的な経営および成長に関する期待や確信、(vi)新たな製品およびサービスを開発、製造、発売する上でついて回る困難、(vii)主観的な予測、評価、判断に大きく影響する非常に複雑な一般会計原則の適用、並びに当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届け出またはカンファレンス・コール(日時は事前に連絡されます)にて開示される情報で説明されるその他の要因が挙げられます。Illuminaは、今期中にこれらの将来の予測に関する記述を更新、分析予測を再考または確認、もしくは中間報告を提供または更新する義務を負わず、またその予定はありません。

Bio-Radの将来予測に関する記述

本プレスリリースには、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)の規定する「将来予測に関する記述(forward-looking statements)」が含まれています。また、上記「将来予測に関する記述」には、新製品を紹介する計画およびかかる新製品により得られうる機会に関する当社の記述が含まれますが、これに限定されるものではありません。将来予測に関する記述は一般に「計画する」、「確信する」、「期待する」、「予想する」、「可能性がある」、「予定である」、「意図する」、「推定する」、「継続する」、または同様の表現やそれらの否定形によって判別可能ですが、全ての将来予測に関する記述にこれらの言葉が含まれているわけではありません。こうした記述には、リスクと不確実性が含まれており、これによって実際の結果が将来予測に関する記述に表現される、または示されるものから大幅に異なる可能性があります。上記リスクと不確実性には、新製品および改良製品の開発力および販売力、効果的な競争力、国際上の法的、規制上のリスク、並びに製品の品質で直面する問題を含みます。当社のリスクと不確実性の詳細については、直近のフォーム10-Kによる年次報告書およびフォーム10-Qによる四半期報告書を含む、当社が米国証券取引委員会に提出した報告書の「Risk Factors」および「Management’s Discussion and Analysis of Financial Condition and Results of Operation」セクションをご覧ください。将来予測に関する記述は本プレスリリース時点での分析や話された内容のみを反映し、その時点においてのみ有効なものであり、本記述に過度の信頼を置かないようご注意ください。Bio-Rad Laboratoriesは、これらの将来予測に関する記述を更新する義務を一切負うものではありません。

 

出典:イルミナ・インク

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://jp.illumina.com
担当:マーケティング本部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

Bio-Rad Laboratories, Inc.
Tina Cuccia, Corporate Communications
510-724-7000
tina_cuccia@bio-rad.com
or
Illumina, Inc.
Investors:
Rebecca Chambers
858-255-5243
rchambers@illumina.com
or
Media:
Gwen Gordon
858-882-6822
pr@illumina.com

 

Recent Articles

ポッドキャストのストーリーで、ゲノミクスの異常で驚くべき応用を探る
ポッドキャストのストーリーで、ゲノミクスの異常で驚くべき応用を探る
ヒト遺伝学における発見と進歩を祝う
Video: ヒト遺伝学における発見と進歩を祝う
がん患者の機会を逃した
がん患者の機会を逃した