2024年9月30日
血液がんに対する日本初の包括的ゲノムプロファイリングアッセイであるヘムサイト®が、この度、初の規制当局の承認を取得しました
イルミナ社のアジアパシフィック、中東&アフリカ地域のシニアバイスプレジデントであるGretchen Weightmanは、「このたびの日本国内におけるヘムサイト®の承認を大変嬉しく思います。ゲノムシーケンスにおけるテクノロジーパートナーとして、造血器腫瘍の患者さんに包括的なゲノムプロファイリングを提供する大塚製薬と医療機関をサポートできることを誇りに思っています。」と述べています。
近年、世界保健機関(World Health Organization:WHO)等が提唱する造血器腫瘍の診断・治療指針では、ゲノム情報に基づいた診療が推奨され、ゲノム情報を用いずに適切な診断・治療を行うことが困難になりつつあります。
国内においても、日本血液学会から造血器腫瘍ゲノム検査ガイドライン*4が発行され、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫など疾患・ステージ毎に遺伝子パネル検査推奨度が提示されています。ヘムサイトは、同ガイドラインにある造血器腫瘍の遺伝子異常が網羅的に検査できるように設計されており、遺伝子異常による「診断」、「治療法選択」、「予後予測」が可能になることが期待されます。
「包括的なゲノムプロファイリング(CGP)は、がんとの闘いにおいて当然だとされていた状況や物事に大きな変化をもたらし、またこの疾患の遺伝的要因に対し前例のない知見を広げます。個別化された医療と治療計画を可能にすることで、CGPは患者の転帰を大幅に改善すると期待されています。アクセシビリティへの対処と教育とインフラへの投資は、CGPを日本におけるがん治療の標準的な一部とし、患者とその家族に新しい希望を提供する上で極めて重要です。」とWeightmanは述べています。
詳細については、大塚製薬株式会社のプレスリリースをご覧ください。
https://www.otsuka.co.jp/company/newsreleases/2024/20240920_1.html
*4 日本血液学会造血腫瘍ゲノム検査ガイドライン 2021年度一部改訂版
(http://www.jshem.or.jp/genomgl/home.html)