プレスリリース

Global Genomics Group(G3)とイルミナが心血管ゲノム解析で提携

G3's Cardiovascular Disease Biomarker and Drug Target Discovery Study (the "GLOBAL" Study) is the Single Largest Prospective Pan-Omic Study to Employ Whole Genome Sequencing

2013年9月25日ヴァージニア州リッチモンドおよびサンディエゴ(PRNewswire)-グローバルゲノミクスグループ(G3)とイルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、心血管疾患の進行および診断に関与する新規バイオマーカーと生物学的経路を探求するうえで提携することを発表しました。この合意に基づいて、イルミナはGLOBAL(遺伝子座およびアテローム性動脈硬化性病変の負荷:Genetic LOci and the Burden of Atherosclerotic Lesions)の臨床研究において全ゲノムシーケンス解析を行う予定です。GLOBALはゲノミクス、エピゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクス、リピドミクス、リポタンパク・プロテオミクス、そしてグライコミクスといったさまざまな解析を組み合わせた、最大の包括的オミックス研究です。患者の疾患を正確に分類するために、フェノタイピングの最新画像処理技術解析法であるコンピュータ断層撮影(CT)冠状動脈血管撮影を用います。

G3の共同創設者兼取締役のSzilard Voros医学博士は、「心血管疾患などの発現や進行には複雑な生物学的なプロセスが関与しており、現在その知見は十分とは言えません。今必要なのは、新たな疾患バイオマーカーや治療ターゲットを探索するための包括的な研究アプローチなのです」としたうえで、「この種の研究は過去に例がなく、7,000人の患者から得られる何兆ものデータポイントを解析します。これにより、アテローム性動脈硬化を引き起こす複雑なプロセスの背景にある生物学的な基礎を調査します。最新の画像処理技術解析法であるCT冠状動脈血管撮影を用いてアテローム性動脈硬化症を正確にフェノタイピングするとともに、すべての患者において完全な包括的オミックス解析を実施する予定です。この画期的な研究において、全ゲノムシーケンスはその目玉とも言え、最新の次世代シーケンス技術を誇るイルミナとの共同研究が、このプログラムの成功の鍵を握っています。現在までに2,200を超えるサンプルを回収しており、2014年夏までにすべてのサンプルの登録完了を予定しています」と述べています。

さらに、イルミナのトランスレーショナル&コンシューマー・ゲノミクス部門のMatt Posard上級副社長兼総括マネージャーは、「私たちは、臨床分野における最先端の研究者の方々と提携を結ぶことを戦略とするイルミナと提携し、今回G3と共に心循環系ゲノミクスへ参入できることを非常に楽しみにしています。GLOBAL研究は、ゲノムシーケンスに関与した研究の中では最大規模の患者数を誇り、今までイルミナが参加したどんな包括的オミックスWGS研究よりも大規模なものです。アテローム性動脈硬化の発現と診断の複雑さを解読するうえで、シーケンスデータは欠かすことができません」と述べています。

現在実施されているGLOBAL研究(ClinicialTrials.gov 識別番号 NCT01738828)は、7,000人の患者を対象とし、冠状動脈疾患(CAD)の新たな疾病ネットワークとバイオマーカーの同定を目的とした国際多施設共同前向き研究です。この研究はG3が資金を提供しており、戦略的パートナーであるHealth Diagnostic Laboratoryと共に研究が実施されています。適格な患者に対して冠状動脈CT血管造影を実施することにより、疾患とその状態に関して詳細かつ正確な検査結果が得られます。この精密なフェノタイピングを包括的オミックス解析と組み合わせ、生物学に基づいて特別に開発されたバイオインフォマティクス技術を用いたデータ解析を行い、診断用のバイオマーカーや潜在的な治療ターゲットを同定します。

G3の戦略的パートナーであるHealth Diagnostic Laboratoryの取締役、社長兼共同創設者である Tonya Mallory氏は、「GLOBAL研究では、アテローム性動脈硬化の背景となる複雑な生物学を解読するために、22兆のデータポイントに基づいた解析が行われます」としたうえで、「この研究により、この技術が検証され、腫瘍や神経変性疾患、そして精神疾患など他の疾患でも同様の解析を行えるようになります。これにより、患者を衰弱させる深刻な疾患の診断、予防、治療に活用できる新規バイオマーカーや治療ターゲットを同定できると考えています」と述べています。

 

Global Genomics Group(G3)について
G3は診断に活用できる新規バイオマーカーや治療ターゲットを同定するために、疾患の発生に結びつく生物学的ネットワークを調査するライフサイエンス企業です。G3は、精密なフェノタイピングと包括的オミックス研究(ゲノミクス、エピゲノミクス、トランスクリプトミクス、プロテオミクス、メタボロミクス、リピドミクス、リポタンパク・プロテオミクス、グライコミクス)、そしてバイオインフォマティクスを組み合わせることで、心血管疾患におけるアテローム性動脈硬化の発生や進行などに関する調査を実施しています。

詳細についてはwww.globalgenomicsgroup.comをご覧ください。
 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com)は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時 は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。
 

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Media 
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(212) 845-4292  
martina.schwarzkopf@russopartnersllc.com

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(404) 368-1554
idean.marvasty@globalgenomicsgroup.com

Illumina Contacts  
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Media     
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(858) 882-6822   
pr@illumina.com

出典:イルミナ・インク

お問い合わせ先

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com

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