ヘルスケア企業、研究機関、マルチオミクス開発者との複数の革新的なパートナーシップと、新しいSBSケミストリーやロングリード性能などの革新的技術により、イルミナはゲノムの活用を推進し、世界中の人々の健康を改善するよう取り組んでいます。
2022年1月10日
サンディエゴ―(2022年1月10日、PRNewswire)―Illumina, Inc.(NASDAQコード:ILMN)CEOのFrancis deSouzaが、本日イルミナの2021年の業績や2022年のガイダンスを含む堅調な成長見通しについて説明しました。また、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康を改善するというイルミナのミッションを前進させる新しいパートナーシップと技術についても発表しました。
Francis deSouzaは次のように述べています。「ヘルスケアの分野でのゲノミクスの驚くべき飛躍のおかげで、2021年はイルミナに素晴らしい業績がもたらされ、2022年以降の堅調な成長の勢いにつながっています。臨床および研究分野の双方において、ゲノミクスの既存市場や発展中の市場に成長機会が広がることで、私たちは重点的かつ継続的なイノベーションを通して、ゲノムのパワーを解き明かすことがどのように人々の健康を改善するかを示そうとしています。イルミナのすべての市場において、今日の研究者や臨床医の方々が世界中の患者様のための個別化医療の未来を切り開けるようなツールを提供しています。」
暫定連結決算とガイダンス
イルミナの2021年第4四半期の暫定連結決算における最終収益は堅調で、約11億9,000万ドル、前年比25%増でした。この第4四半期の記録的な増収は装置と消耗品の業績が反映されたものです。
また、2021事業年度の暫定連結決算における収益は約45億1,700万ドルで、前年比39%増でした。この記録的な増益はすべての地域における利益が反映されたものであり、創業以来最高の出荷数を記録しました。2022年はシーケンシングの認知度、需要、採用の増加に伴い、継続して堅調な成長が期待されており、51億5,000万ドル~52億4,000万ドルの連結収益または前年比14%~16%増を予想しています。
イルミナは、本日J.P. Morgan Healthcare Conferenceで、発表の一部として、追加の財務情報の開示とガイダンスを示しました。発表資料とウェブ放送の録画はイルミナウェブサイトの投資家情報のページからご覧いただけます。
ゲノミクスへのアクセス、利用、発見を推進するための複数の新しいパートナーシップについての発表
がん検査は、現在イルミナにおいて最も臨床市場規模が大きい分野です。deSouzaは、以下の通り、進行がんの患者の精密診断と治療薬の開発を進めていくための新しいパートナーシップを発表しました。
- Agendia社と協働で、がん診断のためのゲノムベースのパネル検査を開発
- Boehringer Ingelheim社と協働で、患者のがんの分子プロファイルに基づき新薬に最適な患者を同定
また、イルミナは臨床業務へのゲノミクスの採用を推進するため、主要なヘルスサービスイノベーション企業であるOptum社との提携についても発表しました。臨床有用性のエビデンスを作成するために、Optum社のリアルワールドデータやヘルスケアでの専門知識を用いた新しいOptum Evidence Engineを活用して、ゲノミクスベースの検査の有効性を同定、検証、実証するための研究を実施する予定です。循環器疾患、希少疾患、がんなどの主要な病態を対象とした多くの大規模研究が既に進行中であり、さらに臓器移植、複数の慢性疾患を抱える患者、血液がんなどを対象とした将来的な研究も検討中です。
シーケンシングの利用が拡大するにつれ、医薬品開発などの分野で、ケアの改善に活用できるゲノムデータとデータが利用可能な方法も拡大します。ゲノミクスベースのメソッドにより、治療標的の同定が向上し、上市スピードが飛躍的に速くなり、成功率が2倍に高まります。イルミナは大規模なデータセットと製薬企業を結びつけることで、この新しい市場の拡大を促進しています。イルミナは本日、Vanderbilt University Medical Centerの完全所有子会社であるNashville Biosciences社とのパートナーシップを発表しました。これにより、25万サンプルのデータ解析を用いて医薬品の開発の向上を実現する製薬およびバイオテクノロジーのパートナーの商業上の提携が可能になります。このプログラムでは、イルミナのAI能力、ゲノム解釈、向上した分析インフラストラクチャが、新しいゲノムベースの薬物標的の同定に利用されます。
また、deSouzaは、先日発表したSomaLogic™社とのパートナーシップにより、エンドツーエンドソリューションを共同開発していることについても強調しました。この開発では、1万以上のタンパク質から成る最大の標的タンパク質セットと、イルミナの現在および将来の次世代シーケンサー(NGS)プラットフォームによるハイスループット能力が活用されています。このワークフローにより、NGSでのプロテオミクスが加速化され、プロテオミクス市場で最もスピーディーに成長する領域が促進されます。
早期検出市場のパイオニア、GRAIL社Galleri®の好調な滑り出し
昨年、GRAIL社がGalleriを上市しました。この製品はスクリーニング集団において臨床的に検証された、マルチがんの早期血液検査が可能となる初めての製品です。Galleriによって、50種類以上のがんを検出できます。GRAIL社はヘルスケア全体のパートナーと密接に協力して、この検査をできる限り多くの患者様に、できるだけ早く提供できるよう取り組んでいます。この検査の浸透は早い段階で順調に進み、11社の企業と8台の健康システムに採用され、2021年は1,500名以上の人々に提供されました。
GRAIL社によるGalleriの広範囲のエビデンス作成は、実施されたものの中で最も規模が大きな臨床ゲノミクスプログラムの1つとして広く認められています。8つの臨床試験が進行中または予定されており、約32万5,000名の被験者が参加を予定しており、すでに5年分のデータが収集されています。
GRAIL社は、Premier社のPINC AI™との新しいパートナーシップについても発表しました。この技術は、臨床決定サポート技術を向上させ、がんのリスクが高いことが示される患者や、Galleri検査によりベネフィットが得られる可能性がある患者を臨床医が同定するのに役立ちます。臨床医に対する注意喚起は、エビデンスベースになり、ワークフローに組み込まれ、既存の電子医療記録システムとも互換性を保つ予定です。
GRAIL社は今後も、命を救うための進歩と可能性を示していきます。
画期的なケミストリーやロングリード性能により、新しい業界指標に対応する進化したシーケンシング
イルミナは20年以上にわたってイノベーションを続けています。deSouzaは、サイクル時間が2倍速く、リード長が2倍に、精度が3倍になるChemistry Xと名付けたブレークスルーを引き起こすケミストリーの開発について説明しました。この技術は費用効率に優れ、100ドルゲノムの実現に向けた取り組みに沿うものになり、アクセス性の向上、より深いシーケンシング、新しい発見をもたらします。deSouzaは、画期的なChemistry Xは今後すべてのプラットフォームの基盤となると思われると述べました。
また、第1四半期には、DRAGEN™プラットフォームで新しいバイオインフォマティクス技術を導入することも予定しています。この技術は、DNA、RNA、メチル化、新たなベイズの定理による機械学習へのアプローチをサポートし、どのプラットフォームでも最速かつ低コストで、きわめて正確な解析を可能にします。
最後に、deSouzaは精度が高く、費用対効果が高いロングリードワークフローである、Infinityと名づけられた新しい特許取得済み技術について発表しました。この技術は、ゲノムにおける最終的なエッジケースに対応するため、最大10Kbの長さの連続データを実現します。Infinityは、従来のロングリードに比べ、90%低減したDNAインプット量で10倍以上のスループットをもたらし、全自動であり、Sequence by Synthesis(SBS)ケミストリーへのシームレスな対応を実現します。これにより、イルミナの2万台のインストールベースへの迅速な適用が可能になります。
イルミナのChief Technology Officer兼Head of Research and Product DevelopmentであるAlex Aravanisは次のように述べています。「ロングリードの革新技術であるInfinityによって、研究者の皆様は遺伝子領域の残り5%にさらに迅速にアクセスできるようになります。この進歩とイルミナの画期的なケミストリーとバイオインフォマティクスを組み合わせることで、複数の市場や用途において、将来的な発見がもたらされ、最終的には患者様のケアに変革をもたらすために役立つヒト生物学の進歩が期待できます。」
企業の戦略的なワークストリーム、2021年第4四半期および2021事業年度の暫定決算、2022年ガイダンスに関する追加情報については、投資家向け情報のウェブサイトにあるイルミナの発表資料をご確認ください。2021年第4四半期業績発表の追加の詳細については、2月にお知らせいたします。
将来の見通しに関する記述
本プレスリリースの記述には、リスクおよび不確実性が内在する将来の見通しに関する記述が含まれている場合があります。実際の結果に将来の見通しに関する記述と大きく異なる影響を与えうる重要な要因には、以下のようなものが含まれます。(i) COVID-19パンデミックがイルミナの事業および業績にもたらす影響、(ii) イルミナが対象とする市場の成長率の変化、(iii) イルミナの製品およびサービスに対する顧客からの注文の量、タイミング、構成、(iv) 売上予測に合わせて営業費用を調整するイルミナの能力、(v) 装置および消耗品を安定して製造するイルミナの能力、(vi) 自社と競合する製品およびサービスの成功、(vii) 製造工程の拡大または変更および重要なコンポーネントのサードパーティーサプライヤーへの依存を含む、新製品およびサービスの開発、製造、上市に内在する課題、(viii) 最近上市または予告した製品およびサービスが既存の製品およびサービスに与える影響、(ix) イルミナの機器、消耗品、製品(GRAILが開発したがんスクリーニング検査Galleriを含む)のさらなる開発および商品化を行い、新しい製品、サービス、アプリケーションを展開し、イルミナのテクノロジープラットフォームの市場を拡大する能力、(x) イルミナはGRAILを独立した別会社のままとするという欧州委員会からの指令の対象となる間の統合に関する規制を含む、期待されるシナジーを実現するためのGRAILの事業の統合の成功に関連するリスクおよび費用、ならびに統合を成功させる能力、(xi) 最近のGRAILの買収の成就による混乱または関連する法律上もしくは規制上の手続きもしくは義務がイルミナの事業(現在の計画および経営を含む)に対して悪影響を及ぼすリスク、(xii) 最近のGRAILの買収の成就に起因する取引関係に対する否定的な反応または変化の可能性、(xiii) イルミナの製品に関して、患者への償還のため、第三者の支払者から承認を取得するイルミナの能力、(xiv) イルミナの製品に関して、政府機関から規制認可を取得するイルミナの能力、(xv) 新製品の開発、市場拡大、イルミナの事業の成長を目的として、他の企業や組織とのパートナーシップを成功させるイルミナの能力、(xvi) 獲得した技術、製品、またはビジネスの特定および統合を成功させるイルミナの能力、(xvii) 複雑性が高く、多くの主観的な仮定、推定、判断を伴う一般的に認められている会計原則の適用、(xviii) 直近のフォーム10-Kおよび10-Qを含む証券取引委員会への提出書類、または日時が事前に公表されるカンファレンスコールで開示される情報において詳述するその他の要因に伴う、法律上、規制上、および経済上の進展。イルミナは、これらの将来の見通しに関する記述を更新するとは限らず、そのような義務を負いません。また、アナリストの予測の見直しや確認、または当四半期の進捗状況に関する中間報告もしくは更新についても、そのような義務を負うものではありません。
イルミナについて
イルミナは、ゲノムのパワーを解き明かすことにより、人々の健康を改善することを目指しています。革新的な取り組みに注力することにより、研究、臨床、および応用市場でお客様に製品を提供しながら、DNAシーケンスおよびアレイベースの技術におけるグローバルリーダーとしての地位を確立してきました。私どもの製品は、ライフサイエンス、腫瘍学(がんゲノム)、生殖医学や遺伝医学、農業およびその他の新たなセグメントでの応用に利用されています。イルミナ製品についての詳細はこちらから:jp.illumina.com、またはFacebookをご覧ください。
Investors:
Salli Schwartz
858.291.6421
IR@illumina.com
Media:
Dr. Karen Birmingham
EMEA: +44 7500 105665
US: 646.355.2111
kbirmingham@illumina.com
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SOURCE Illumina, Inc.