NextSeq 1000およびNextSeq 2000システムの仕様

フローセルあたりのシーケンス出力*

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
フローセルタイプ P1 P2 P3
1 × 50 bp     60 Gb
2 × 50 bp 10 Gb 40 Gb 120 Gb
2 × 100 bp   80 Gb 240 Gb
2 × 150 bp 30 Gb 120 Gb 360 Gb
2 × 300 bp 60 Gb 180 Gb
(3億)
 

* サポートされるクラスター密度でイルミナPhiXコントロールライブラリーを用いたときの、1フローセルあたり出力仕様。
† P3試薬はNextSeq 2000システムでのみ使用できます。

有効期間

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
アイテム 保管温度 有効期間
カートリッジ -25°C~-15°C 6カ月
フローセル 2°C~8°C 6カ月
RSB with Tween 20* 2°C~8°C 6カ月

* 室温で発送

フローセル当たりのパスフィルターリード

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
フローセルタイプ P1 P2 P3 *
シングルエンドリード 1億 4億 12億
ペアエンドリード 2億 8億 24億

* P3試薬はNextSeq 2000システムでのみ利用できます。
† 2 × 300 bpで3億のシングルエンドリード。
2 × 300 bpで6億のペアエンドリード。

クオリティスコア*とランタイム

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
フローセルタイプ P1 P2 P3
クオリティスコア  
1 × 50 bp 1 × 50 bpでは、Q30を超える塩基が90%以上
2 × 50 bp 2 × 50 bpでは、Q30を超える塩基が90%以上
2 × 100 bp 2 × 100 bpでは、Q30を超える塩基が85%以上
2 × 150 bp 2 × 150 bpでは、Q30を超える塩基が85%以上
2 × 300 bp 2 × 300 bpでは、Q30を超える塩基が80%以上
ランタイム  
1 × 50 bp     約11時間
2 × 50 bp 約10時間 約13時間 約19時間
2 × 100 bp   約21時間 約33時間
2 × 150 bp 約19時間 約29時間 約48時間
2 × 300 bp 約34時間 約44時間  

* クオリティスコア(Q-score)とは、ベースコールにおけるエラー確率の予測指標です。Q30以上の割合はラン全体の平均値を示します。クオリティスコアは、NextSeq 1000および2000システムでイルミナのPhiXコントロールライブラリーを使用し、NextSeq試薬キットでランをした結果に基いています。パフォーマンスはライブラリーの種類やクオリティ、インサートサイズ、ローディング濃度およびその他の実験要因に応じて変わることがあります。
† ランタイムには、NextSeq 1000またはNextSeq 2000システムでのクラスター形成、シーケンス、およびベースコーリングが含まれます。
‡ P3試薬はNextSeq 2000システムでのみ使用できます。

主要アプリケーションの予想サンプルスループット*

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
フローセルタイプ P1 P2 P3
小規模全ゲノムシーケンス (300サイクル)
130 Mbゲノム、30xを超えるカバレッジ
~7 ~30 ~90
小規模全ゲノムシーケンス (600サイクル)
130 Mbゲノム、30xを超えるカバレッジ
~15 ~45
全エクソームシーケンス(200サイクル)
50×の平均ターゲットカバレッジ、20×のターゲットカバレッジは90%
~4 ~16 ~48
トータルRNA-Seq(200サイクル)§
サンプルあたり5000万リードペア
~2 ~8 ~24
mRNA-Seq(200サイクル)§
サンプルあたり2500万リードペア
~4 ~16 ~48
シングルセルRNA-Seq(100サイクル)**
5000セル、2万リード/セル
1†† ~4 ~11
miRNA-Seqまたはsmall RNA解析(50サイクル)
1100万リード/サンプル
~9‡‡ 36§§ ~108
16S RNAシーケンス(600サイクル) ~384*** ~384***

* 表の値は、ランあたりのサンプル数の目安を表します。
P3試薬はNextSeq 2000システムでのみ使用できます。
P1 300サイクルキットを使用します。
§ 推奨されるリード長は、Illumina Stranded Total RNA PrepおよびIllumina Stranded mRNA Prepでは2 × 75 bp、Illumina RNA Prep with Enrichmentでは2 × 100 bpです。
** 推奨されるシーケンス深度は、サンプルの種類と実験の目的によって大きく異なり、それぞれ研究で最適化する必要があります。
†† P1試薬は、シングルセルの品質管理試験に適したオプションです。
‡‡P1 100サイクルキットを使用します。
§§ P2 100サイクルキットを使用します。
*** イルミナでは、最大384のユニークデュアルインデックスを利用できます。

NextSeq 1000およびNextSeq 2000
装置の仕様

装置の構成
  • DRAGEN Bio-IT FPGA二次解析が統合された自己完結型の乾燥した装置
内蔵制御コンピューター
  • ベースユニット:装置内部に設置された2Uマイクロサーバー
  • メモリー:288 GB
  • ハードドライブ:3.8 TB SSD
  • オペレーティングシステム:Linux CentOS 7.6
動作環境
  • 温度:15°C~30°C
  • 湿度:相対湿度20%~80%、結露なし
  • 高度:0~2,000メートル
  • 屋内専用
レーザー
  • 波長:449 nm、523 nm、820 nm
寸法
  • W×D×H:60 cm × 65 cm × 60 cm
  • 体重:141 kg
梱包寸法
  • 梱包幅×奥行×高さ:92 cm × 120 cm × 118 cm
  • 木枠重量:232 kg
電源要件
  • 装置入力電圧:100Vac~240Vac
  • 装置入力周波数:50/60Hz
ネットワーク接続の帯域幅
  • 装置1台につき200 Mb/s:内部ネットワークでのアップロード
  • 装置1台につき200 Mb/s:BaseSpace Sequence Hubでのアップロード
  • 装置1台につき5 Mb/s:装置のオペレーションデータのアップロード
製品の安全性とコンプライアンス
  • 安全性:クラス1レーザー製品
  • NRTL認証IEC
  • 61010-1 CEマーク
  • FCC/IC承認
仕様PDFをダウンロード
nextseq 2000システムの図面

NextSeq 1000およびNextSeq 2000システム
カートリッジ

使いやすいカートリッジベースのプラットフォーム

NextSeq 1000およびNextSeq 2000シーケンスシステムのカートリッジは、試薬、流路系、廃液ホルダーが一体化されています。そのため、ライブラリーのローディングと装置の操作は簡単で、まず試薬カートリッジを融解してから、フローセルをカートリッジに挿入し、ライブラリーをカートリッジにローディングします。あとはそのカートリッジを装置にセットするだけです。

NextSeq 1000およびNextSeq 2000システム
フローセル

増強された出力性能

この高密度のフローセルを最大限に活用するため、NextSeq 1000およびNextSeq 2000シーケンスシステムにはまったく新しい超高解像度の光学システムが搭載されています。そのため、従来のベンチトップ型システムより解像度と感度の高い非常に精確なイメージングデータが得られます。この小型化により、NextSeq 550システムと同レベルの高いデータ品質基準を維持したまま、さまざまな出力量に対応できる適応性が生まれました。

NextSeq 2000システムカートリッジ
NextSeq 2000システムフローセル

NextSeq 1000およびNextSeq 2000システム
フローセル

増強された出力性能

この高密度のフローセルを最大限に活用するため、NextSeq 1000およびNextSeq 2000シーケンスシステムにはまったく新しい超高解像度の光学システムが搭載されています。そのため、従来のベンチトップ型システムより解像度と感度が高い非常に精確なイメージングデータが得られます。この小型化により、NextSeq 550システムと同レベルの高いデータ品質基準を維持したまま、さまざまな出力量に対応できる適応性が生まれました。

主要なテクノロジー

Sequence by Synthesis(SBS)テクノロジー

NextSeq 1000および2000システムでは、実績あるSequencing by Synthesis(SBS)テクノロジーを採用しているため、傑出した高品質かつ高精度なデータが得られます。SBSは、イルミナのすべてのシーケンスプラットフォームで採用されている実績のあるテクノロジーです。このテクノロジーは、独自の蛍光標識可逆的ターミネーター法を用いて、超並列シーケンスをサポートします。

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パターン化フローセル技術

NextSeq 1000および2000システムは、革新的なパターン化フローセル技術を採用しており、多様なシーケンスアプリケーションに卓越したレベルのスループットを提供します。パターンフローセルでは数十億ものナノウェルが固定された位置に存在するため、クラスター間隔が調整できます。これにより、シーケンスリード数と総アウトプットを飛躍的に向上させることができました。

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ロスレスゲノムデータ圧縮テクノロジー

ロスレスゲノム圧縮は、NextSeq 1000およびNextSeq 2000シーケンスシステムを搭載した装置で利用できます。この技術では、超高速マッピングスキームを使用して、読み取り値をリファレンスゲノムにマップし、それらの読み取り値の再現に必要なデータのみ(位置、差分リスト)を保存します。

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