プレスリリース

イルミナ、市場拡大に向けた戦略的ロードマップを公開

鍵となるゲノム分野での成長に向けたイルミナの姿勢、投資家説明会で新しいワークフローソリューションの紹介

2014年1月16日サンディエゴ(BUSINESS WIRE)--イルミナ・インク(NASDAQコード:ILMN)は本日、次世代シーケンサー(NGS)を新たな市場へ導入し、イルミナの主導的な技術や市場成長を目指す新しい組織的提携をゆるぎないものにするための戦略的ロードマップを公開しました。経営陣がその成長計画を発表した投資家説明会では、シーケンスの実験をより簡潔化するように設計した革新的なワークフローや、サンプルから解析を導き出すイルミナ特有の技術に基づく新たな市場ソリューションも発表されました。

イルミナの最高経営責任者であるJay Flatleyは、「私たちは、今週初めに次世代シーケンサーを再定義するであろう2種類の変革的プラットフォーム、NextSeq™ 500システムとHiSeq® X Ten を発表し、市場を主導する私たちのポートフォリオに加えました。本日予告したさらなる革新により、イルミナが研究から臨床を網羅する市場で今まで以上に成功の機会を掴むとともに、お客様に業界で最も簡潔かつ効率的なシーケンスの実験を提供していくことができるでしょう」と述べています。

次世代シーケンサー(NGS)使用の拡張

イルミナは、コア市場に向けた下記の戦略と革新を発表しました。

  • 生殖医療市場では、薬事未承認検査であるverifi®非侵襲的出生前検査(NIPT)に基づく製品群を拡大し、HiSeq® 2500システムのIVD版を提出し、2014年末までにFDA市販前認可の取得を目指しています。また、次世代シーケンサーに基づくソリューションである着床前遺伝子スクリーニングVeriSeq™ PGSのMiSeq®システム上での提供を開始し、さらには深刻な遺伝子疾患に関与する遺伝子を持つ胎児を特定するアレイベースの細胞核マッピング単一遺伝子着床前遺伝子診断法(PGD)ソリューションも提供しています。
     
  • 腫瘍市場に向けては、臨床医コミュニティへのコンテンツサポートを含むターゲットシーケンス戦略を予告しました。また、イルミナでは、実現可能な癌ゲノム解析ソリューションを目指し、腫瘍医コミュニティと共同で検査ガイドラインとその基盤を開発しています。
     
  • 新たな市場として、イルミナでは2014年中旬を目処に、次世代シーケンサー技術を望んでいる研究施設に向け、ヒト白血球抗原(HLA)タイピング製品の販売を開始する予定です。この製品は、MiSeq®プラットフォーム上で、現時点でのテクノロジーと比較してより速く、安価に、そして正確にシーケンスを実施することが可能となります。さらに、イルミナはMiSeq®科学捜査ゲノム解析システム(MiSeq FGx)の導入を予定しています。この科学捜査を目的とした初の次世代シーケンサーシステムは、標準的または困難な生体試料からショートタンデムリピートや他の貴重な遺伝子マーカーに基づいたデータを同時に得ることで、より包括的な識別情報を提供します。試薬消耗品やソフトウェアを含む、サンプルから解析までを提供するこの完全なソリューションは、2014年上半期にご利用いただける予定です。

サンプルから解析までのプロセスをより簡潔に

イルミナは、最終的なユーザーによるサンプル調製や解析を簡潔化し、さらにはお客様のデータ統合のニーズに対応してさまざまな市場で使用可能なテクノロジーツールキットをより充実させるため、下記製品の提供を予告しました。

  • NeoPrep™はプッシュボタン方式によるライブラリー調製システムにより、DNAまたはRNAからシーケンス解析用ライブラリーへと進む、徹底的に簡潔化したワークフローを提供します。1ランあたり16ライブラリーまでの調製が可能で、アッセイによってはたった1 ngのインプット量で解析を行うことができます。NeoPrepで最初に発売されるキットはTruSeq PCR-FreeおよびTruSeq Nanoで、その後はTruSeqおよびNexteraの他キットの販売が予定されています。2014年夏に販売予定のNeoPrepは、サンプルから解析を導きだすソリューションであり、より統合された製品開発へ向けた重要な第一歩といえるでしょう。
     
  • BaseSpace® OnSiteは、簡単なインフォマティクス装置でBaseSpace®を体験していただくことができ、次世代シーケンサーユーザーがゲノムシーケンスデータの保存、解析、そして解釈のために、ローカルのサーバーソリューションへと安全にデータを転送することができます。簡単に使うことができるBaseSpace® Onsiteは、2014年第1四半期の販売開始を予定しています。
     
  • BaseSpace® Core Appsは、最もよく用いられるシーケンスアプリケーションにおいて、シーケンスデータ処理を簡単なプッシュボタン処理で行うことができます。この高度に最適化されたアプリは、ソフトウェアの設定やメンテナンスなどに費やす時間を削減し、RNAシーケンスやエクソーム解析、全ゲノムシーケンス、そして腫瘍・正常サンプルの解析などをサポートします。BaseSpace® Core AppsはBaseSpace® Onsiteを含むBaseSpace®で利用可能です。

臨床でのゲノム解析に向けて

2013年11月、イルミナは、MiSeqDxシステムを用いた次世代シーケンサープラットフォームのFDA市販前認可を得た最初の企業となりました。イルミナは臨床で用いる次世代シーケンサーの水準を向上させていますが、HiSeq® 2500上のNIPTをはじめとする一般市場向け次世代シーケンサーを目指し、FDAへの承認提出を引き続き行う予定です。さらにイルミナのIVD開発グループは、今後も最も優れた製品パイプラインを提供するために基盤や手段を構築していきます。

イルミナの社長であるFrancis deSouzaは、「イルミナのテクノロジーは、すでに診断未確定疾患などでその威力を発揮しており、腫瘍や複合疾患などの分野でも、その影響がまもなく見られることでしょう」としたうえで、「本日発表した戦略的ロードマップは、次世代シーケンサーをさまざまな市場で普遍的なものとし、お客様に簡単で統合されたソリューションを提供するとともに、医療の新たな時代への道を開き続ける私たちの決意を表しています」と述べました。

 

 

イルミナについて
イルミナ(www.illumina.com)は、遺伝子多型や遺伝子機能の大規模解析を行うためのライフサイエンスツールおよび包括的システムの開発、製造、販売を行っている主要企業です。当社はジェノタイピング、コピー数多型解析、メチル化研究、遺伝子発現プロファイリングのほか、DNA、RNA、タンパク質の低マルチプレックス解析を行うための革新的なシーケンシングソリューションおよびアレイベースソリューションを提供しています。このほか、ゲノム科学や診断学の発展を促すツールやサービスを提供しています。当社のテクノロジーや製品は遺伝子解析研究やその応用を加速させ、分子医学への道を切り開き、最終的には医療を変革しています。
 

将来予測に関する記述
本プレスリリースには、リスクおよび不確実性を含む将来予測に関する記述が含まれている可能性があります。将来予測に関する記述と大きく異なる実態が生じる重要な要素としては、当社が米国証券取引委員会(SEC)に提出する最新のフォーム10-Kおよび10-Q等の届出またはカンファレンス・コール(日時 は事前に連絡されます)にて開示される情報にて説明されるその他の要因等があげられます。イルミナは本リリースの日付後において、これらの将来の予測に関する記述について更新する予定はありません。

 

出典:イルミナ・インク

お問い合わせ先

イルミナ株式会社(Illumina K.K.)
〒108-0014 東京都港区芝5-36-7 三田ベルジュビル22階
TEL:03-4578-2800
FAX:03-4578-2810
URL:http://www.illuminakk.co.jp
担当:マーケティング部
問い合わせメール:contactJPN@illumina.com