2023年9月15日
イルミナは先日、地元の非営利団体SD2とのパートナーシップにより、サンディエゴの学生16名を対象に、2週間の集中的な有給夏季プログラムを実施しました。このプログラムは、マイノリティの学生に独自のSTEM教育とメンターシップの機会を提供するものです。
高校2年生から大学1年生までの学生が、ラボスキルを習得し、イルミナの従業員とつながり、STEM分野の多岐にわたるキャリア選択肢について知るために、イルミナのサンディエゴ本社を訪れました。
「イルミナがゲノミクスやその他のSTEM分野をサポートするには、多様な労働力が欠かせません」イルミナの企業の社会的責任(CSR)グローバル責任者であるSharon Vidal氏が説明します。「教育の早い段階でSTEM教育への公平なアクセスをサポートするコミュニティプログラムに投資することで、学生がライフサイエンスにおけるキャリアを追求する際に、自分自身が重要な貢献者になれるのだと自覚できるよう手助けできます。」
STEM分野での未来を思い描く
このプログラムは、多様な背景を持つ学生にインスピレーションを与え、イルミナの従業員にコミュニティをサポートする素晴らしい機会を与えることを目的としています。イルミナとSD2は、この「ブートキャンプ」において包括的なアプローチを採用しています。参加者の多くに、十分な食事ができない、交通手段がないなどの問題があるため、主催者は送迎や食事の提供も行いました。集中カリキュラムでは、2週間にわたってSTEM分野におけるキャリアがどのようなものであるのかの片りんを学生たちに見せることができました。
「私たちは、学生たちにSTEM人材としての意識を高めて、このキャンプを終えてもらいたいと願っていました」と、SD2の戦略的成長担当バイスプレジデントであるKarmin Noar氏は述べています。「大半の学生は低所得でマイノリティ出身、両親も低学歴であるため、報酬を得ながらソフトスキルと技術スキルが習得できる機会を提供することが非常に重要でした。」
ラボセクションでは、安全性、基本的なピペット操作、ライブラリー調製、ゲノミクスのさまざまな応用方法について学びました。また、彼らの自身の強みをよりよく理解し、自分の意見を言えるようにするため、キャリア開発と個人の成長を促すためのサポートも受けました。学生一人ひとりが簡潔な自己紹介文を作成し、履歴書を書き、LinkedInプロフィールを作成し、個人的ブランドを開発しました。
イルミナのCSRシニアマネージャー、Vanessa Light氏は「プログラムの開始から終了までの間に、インターンの行動に大きな変化が見られました」と述べています。「週半ばまでに、彼らが廊下を歩き、従業員と関わり合う様子に自信が見られるようになりました。彼らはイルミナに居場所があることを知っており、これまでの自分の人生に自信を持っていました。」
このプログラムは多くの参加者にとって目から鱗が落ちる体験でした。あるコミュニティカレッジの学生は、イルミナの全従業員が高校から4年制大学に現役合格で進学したと思っていました。この体験の終わりまでに、彼は自分と同じく低学歴の親を持つサイエンティストや他の専門家たちに出会いました。イルミナに入社する前に、コミュニティカレッジから4年制大学へと編入した人たちです。この交流は、彼も同様の道を進めると考えるきっかけとなりました。
「この体験で多くの学生の人生の道筋が変わりました」SD2の共同創設者で社長兼CEOのH. Puentes氏は述べています。彼らはこの体験からインスピレーションを受け、知識を得て、STEM分野でのキャリアを追求する自信を持ってこのキャンプを飛び立って行きました」