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第110回日本病理学会総会 イベント開催レポート

 

第110回日本病理学会総会
イベント開催レポート

第110回日本病理学会総会(2021/4/22〜24)は京王プラザホテルで開催され、イルミナは4月22日のスイーツセミナーを共催しました。

座長は東京大学大学院医学系研究科次世代病理情報連携学講座の佐々木毅先生、演者は慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニットの西原広史先生を迎え、「がんゲノム病理診断の確立を目指して~がんゲノム検査のLDTとしての運用について~」を題にご講演いただきました。

慶應義塾大学病院では、2018年から初回手術を受けたがん患者を対象に病理診断とゲノム解析を同時に行うPleSSision-Rapidという臨床研究を開始しています。PleSSision-Rapid研究は、イルミナのNextSeq 550システムを使って、院内のがんゲノム検査室で160遺伝子を対象にがんゲノム解析を行い、ゲノム情報を含む病理報告書を主治医に提供しています。患者さんのコンパニオン相当の遺伝子情報を治療前に把握することにより、治療の効率化を図ることができ、また研究に役立つプロファイリング情報も同時に得ることができます。患者申出療養など含め推奨治療への到達率は25%となっているようです。現在実施症例数は3,000人以上に達し、これから研究ではなく、慶應義塾大学病院内で医学検査として実施されます。

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座長の佐々木 毅 先生
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演者の西原 広史 先生

がん遺伝子パネル検査を医学検査として院内で実施するには、検査施設のISO15189などの取得、精度管理の実施、コスト請求、コンパニオン診断との整合性など、課題は山積みです。しかし患者さんにとっては、初回治療前にがんゲノム検査を実施するメリットが大きく、西原先生はLDTによるがんゲノム検査実施の可能性を本セミナーで紹介しました。また慶應グループが目指す「がんゲノム医療の理想像」もご説明いただきました。

先生の示唆に富む話は、5月17日(月)より第110回病理学会のオンデマンド配信よりもご視聴いただけます。