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第93回日本細菌学会総会 イベント開催レポート

第93回日本細菌学会総会
イベント開催レポート

2020年2月19日(水)~21日(金)ウインク愛知にて開催された第93回日本細菌学会総会にて、イルミナはランチョンセミナーとブース展示を行いました。ランチョンセミナーでは、bitBiome株式会社の細川正⼈様よりご講演頂きました。

 

ランチョンセミナー

ランチョンセミナーのご講演資料をこちらからダウンロードしてご覧いただけます。

ランチョンセミナーでは、bitBiome株式会社の細川正⼈様に「メタゲノムのその先へ-シングルセルゲノム網羅解析-」という演題で、微生物シングルセルゲノム網羅解析技術と本技術を用いて実施した、腸内細菌・土壌細菌・海洋細菌などの様々なサンプルにおける研究結果についてご講演いただきました。また、弊社のシニアアプライドゲノミクススペシャリスト 小林 孝史より、ショットガンメタゲノム解析やシングルセル解析に最適で、小型化、操作性、コスト効率を兼ね備えた 次世代シーケンサーの新製品、NextSeq 2000システムについてご紹介いたしました。

当日、会場には340名以上の方にご来場いただき、講演終了後にも沢山の質問を頂くなど盛況のうちに終了いたしました。

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講演の様子

bitBiome株式会社は世界初の微⽣物のシングルセルゲノム解析技術を⽤いて、解析サービスや共同開発等を提供しているバイオテックベンチャー企業です。

本講演では、16S rRNAの相同性が⾼くとも、ゲノム全体での相同性は⼤きく異なることから、16s rRNAメタバーコディングによる細菌叢組成解析では、正確な分類・機能理解に⾄らないという課題があること、そのため現在ショットガンメタゲノム解析が盛んに実施されるようになってきていること、および、ショットガンメタゲノム解析を実施するうえで重要なリファレンスゲノムも急速に蓄積されているという動向について言及がありました。

しかしながら、メタゲノム解析によって⼤量の新種微⽣物が推定される一方で、断片化されたメタゲノム情報から微⽣物ゲノムを再構築するには困難も伴うため、微生物を個々に単離しゲノム解析を行う手法が、本分野においても期待されていました。
ただし、本分野では異なる微生物種を効率よく溶菌する必要性があるなど、微⽣物ならではの実験作業の難しさがシングルセルゲノム解析の障壁となっていたため、SAG-gel (Single-cell amplified genome in gel)法という、ゲルビーズ中に微生物をシングルセル化される手法を開発することでその困難を克服されているようです。この新技術の研究背景に加え、本技術を活用した、腸内細菌・土壌細菌・海洋細菌など の様々なサンプルにおける具体的研究事例についても幅広くご紹介頂きました。

直近では国立がん研究センターとの共同研究も締結されており、今後も本技術を用いて、微生物研究に大きく寄与されることが期待されています。