詳細

演題1:ハイスループットシングルセルゲノミクスによる急性骨髄性白血病のクローン不均一性と進化の解明

MDアンダーソンがんセンター 白血病科・ゲノム医療科 准教授
高橋 康一 先生

2006年に新潟大学医学部を卒業。虎の門病院とニューヨークのベスイスラエル病院で内科研修を受けた後、2011年‐2014年血液・腫瘍内科フェローとしてMDアンダーソンがんセンターで後期研修を終了。その間、Dr. Andrew Futrealの指導のもと、ポスドクとして研究を行い、癌ゲノム研究に従事。米国総合内科専門医、血液内科専門医、腫瘍内科専門医。現在、MDアンダーソンがんセンターの白血病科・ゲノム医療科の准教授を務めており、physician scientistとして骨髄性腫瘍のクローン進化、腫瘍不均一性の研究をしている。これまで、セルジーン・フューチャー・リーダーズ・イン・ヘマトロジー(2012年)、米国血液学会スカラーアワード、サビンフェローの受賞歴がある。

要旨:クローン多様性は、腫瘍が構築される過程で起こる腫瘍細胞の選択と淘汰の結果であるが、最近の研究ではクローン不均一性が腫瘍の治療抵抗性や再発に深く関わっていることが示されている。そのため、がんの進化とその治療抵抗性との関連性を理解するためには、クローン構造を正確に把握することが不可欠である。今回、我々は、シングルセルDNAシーケンサーを用いて、123人の急性骨髄性白血病(AML)患者のクローン構造と遺伝学的な進化の過程を明らかにした。単一細胞レベルでの遺伝子解析によって、AMLに関連したドライバー変異の細胞レベルでの共起や排他性が明らかとなり、線形および分岐パターンでのクローン進化を正確に描写することに成功した。異種移植後の白血病検体を単一細胞解析した結果、個々のサブクローンがそれぞれ、白血病幹細胞機能を有していることを証明した。また、単一細胞のDNAと細胞表面のタンパク質を同時に分析することで、遺伝学的進化の過程でどのように表現型の変化が起こるかも示した。最後に、治療後の経時的なサンプルのシングルセル解析により、白血病治療中に起こるクローン選択の過程を詳細に描写することができた。、単一細胞レベルでのクローンの多様性と進化のパターンは精密医療の時代においては極めて重要になっていくと思われる。

 

演題2:最先端研究をサポートし続けるイルミナ次世代シーケンサーの今

イルミナ株式会社 技術営業部
鈴木 健介

要旨:より使いやすく、より迅速に進化をし続けるイルミナ次世代シーケンサーの最新ラインナップとサポートする最新のアプリケーションを紹介する。

 

演題3:Unleashing the Power of Single-Cell Multi-Modal Analysis to Advance Precision Medicine

Technical Application Liaison, Mission Bio
Yue Wang

要旨:Brief Introduction of Mission Bio and Tapestri overview on single cell multi-omics detection including SNV, CNV, and protein.

Fill Out Form to Access Webinar

ご提供いただいた個人情報は、お客様へのサポート、サービス、および販売活動の目的にのみ使用させていただきます。

日時
2021/10/12
10:00 AM - 11:30 AM
Location
Japan
Asia
Presenter
MDアンダーソンがんセンター 白血病科・ゲノム医療科 准教授
高橋 康一 先生

イルミナ株式会社 技術営業部
鈴木 健介

Technical Application Liaison, Mission Bio
Yue Wang
Topic
Cancer Research, Cellular & Molecular Biology
ウェビナーを見る

本ウェビナーはイルミナ社とMission Bio社による共催ウェビナーです。ご登録情報は、共催会社であるMission Bio社と共有いたします。弊社個人情報の取り扱いについては、イルミナプライバシーポリシーをご確認ください。Mission Bio社の個人情報取り扱いについては、Mission Bio Privacy Policyをご確認ください。