詳細

ヒト研究を中心としたCDマーカー群による細胞の同定や分類は強力な細胞解析用のツールである。しかしながら、研究者人口が相対的に少ない水産研究分野で、CDマーカーと同程度の網羅性を有するマーカー群を探索することは現実的でない。近年、シングルセルトランスクリプトーム解析のハードルが下がり、非モデル生物への適用も可能になってきている。シングルセルトランスクリプトーム解析からは、細胞分類体系、マーカー候補遺伝子や細胞分化経路を推定することができる。つまり、マーカーの報告が乏しい生物でも細胞分類やその機能解析を可能にし得る。本演題では、演者が実施したクルマエビ血球細胞のDrop-seq解析を通じて苦労したことや行った工夫を紹介する。本演題がシングルセル解析新規参入者への一助となれば幸いである。

演者

東京海洋大学・学術研究院 助教
小祝 敬一郎  先生

2019年東京海洋大学で学位(海洋科学)取得。その後、中央大学理工学部・鈴木研究室(日本学術振興会特別研究員PD)、東京農工大学工学部・川野研究室(特任助教)にてマイクロ流体デバイス作製手技や操作手法を学び、'21年より現職。現在、マイクロ流路を活用した1細胞解析技術を用いて、魚介類、特にクルマエビの免疫担当細胞を研究している。マーカーが乏しい非モデル生物での1細胞解析が今後一層活発になると考えている。1細胞解析に興味はあるけれど、どこから何を調達すればよいのか不安のある研究者の方はぜひご連絡ください。

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日時
2021/09/07
2:00 PM - 3:00 PM
Location
Japan
Asia
Presenter
東京海洋大学・学術研究院 助教
小祝 敬一郎 先生
Topic
Agrigenomics, Cellular & Molecular Biology
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