がん全エクソームシーケンス

関連領域の費用対効果の高いシーケンスにフォーカス

がんにみられるコーディング変異の同定

がんエクソームのシーケンスにより、腫瘍進行に寄与するコーディング変異に関する貴重な情報が得られます。エクソームはゲノムの2%未満であるため、次世代シーケンサー(NGS)テクノロジーを用いたがん全エクソームシーケンス(WES)は、全ゲノムシーケンス(WGS)に比べて費用対効果の高い代替手段となります。また、がんエクソームシーケンスは、全ゲノム法よりも扱いやすいデータセットを生成します。

Female healthcare provider reviewing a blank tablet screen with a male patient, sitting at a table with a window in the background.

がんエクソームシーケンスの主な利点

  • 幅広いアプリケーションにわたって、がんのバリアントを同定
  • 全ゲノムシーケンスに代わる費用対効果の高い方法を提供
  • ゲノムのコーディング領域の詳細なシーケンスを可能にし、希少ながん関連バリアントを検出
  • WGSデータよりも簡単に解析でき、扱いやすいデータセットを生成

がん研究メソッドガイド

がん研究手法に関するガイドは、幅広いがん研究アプリケーションのためのシンプルで包括的なワークフローを紹介した40ページ以上にわたる包括的なリソースです。このガイドには、シングルセルシーケンス、空間シーケンス、メチル化プロファイリング、マルチオミクス、セルフリーRNAシーケンスなどが含まれます。

がん研究におけるWESのアプリケーションの可能性

バイオマーカーの発見

がん研究者は、WESとRNAシーケンスを用いて、腫瘍関連遺伝子発現プロファイルを明らかにすることができます。

血液からバリアントデータを取得する

WESを用いた血液サンプル中の遺伝的バリアントの探索は低侵襲であり、研究者が予測的または診断的ながんバイオマーカーを把握するうえで役立つ可能性があります。

がん感受性の研究への情報提供

がん感受性や早期発症に関連する因子の研究は、将来のトランスレーショナル研究における知見や、標的となり得る遺伝子やパスウェイの解明に不可欠です。

包括的ながんの全エクソームシーケンスワークフロー

イルミナはがんエクソームシーケンス向けのライブラリー調製、シーケンス、およびデータ解析研究オプションを提供しています。効率化されたライブラリー調製ワークフローおよび柔軟なキット構成により、複数の試験デザインに対応します。使いやすいツールで、データ解析を簡素化します。

1
ライブラリー調製
2
シーケンス
3
データ解析

関連するがん研究リソース

がんRNAシーケンス

腫瘍の進行を促すがんの遺伝子発現や融合遺伝子に関する情報をRNA-Seqが明らかにする過程をご覧ください。

がんエピジェネティクス

がんエピジェネティクスの研究方法を探り、非遺伝的変化ががん関連遺伝子発現にどのように影響するかを探ります。

腫瘍エクソームが、がん生物学に対する新しい知見を明らかに

イタリアの研究者が腫瘍生検サンプルからがんWESを実施し、腫瘍の発症や進行の遺伝的基盤についての理解を深め、バイオマーカーを同定し、治療的介入に対する反応を予測する方法をご紹介します。

その他の情報

小児がん特有の複雑さへの取り組み

Children’s Mercy Kansas Cityが、全エクソームシーケンスを用いて、どのように小児がんの希少な遺伝的要因を解明し、小児がん特有の課題に対処しているのかをご紹介します。

お問い合わせ

がんの全エクソームシーケンスについて、より詳しい情報をご希望の場合は、お気軽にお問い合わせください。

参考文献

  1. Schwarze K, Buchanan J, Taylor JC, Wordsworth, S. Are whole-exome and whole-genome sequencing approaches cost-effective? A systematic review of the literature. Genet Med. 2018 Oct;20(10):1122-1130. doi: 10.1038/gim.2017.247