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【お詫び】日本臨床腫瘍学会学術集会の弊社ランチョンセミナーにおきまして、事務局および弊社の不手際により、ご参加者の皆様にご迷惑をお掛けいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。今後はこのようなことの無いよう十分に注意して準備する所存でございます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。ご参加いただきありがとうございました。

ランチョン(メディカル)セミナー 【詳細はこちら
日時 7月18日(木)11:40~12:30
会場 Room14 (国立京都国際会館 1階「Room C-2」)
演題 日本人がん患者5000症例のがんゲノム
-がん化メカニズムの解析とパネル検査への活用-
演者 静岡県立静岡がんセンター
山口 建 先生

【要旨】
静岡がんセンターでは、2014年1月よりがんゲノム医療の実践に向けたプロジェクトHOPE研究を実施している。ここでは、年間約1000症例の固形がん患者を対象に、手術時に採取された新鮮凍結組織や血液について、全エクソーム、がんパネル(409遺伝子)、融合遺伝子パネル(491融合遺伝子)、全遺伝子発現、全ゲノム(一部)などを解析してきた。2019年6月時点で、検査実施症例数は約6000例に達し、うち約5000症例について解析を終了し、臨床データを合わせ、日本人のがんゲノムデータベース(日本版TCGA)の構築を進めている。
一方、我が国では、2019年6月より、固形がん患者を対象としたがんパネル検査が保険診療として実施される。本セミナーでは、静岡がんセンターマルチオミクス解析プロトコールによる解析結果のうち、エキスパートパネルでの議論や臨床腫瘍医によるデータ評価で注意すべき、以下の様な各種データの一端を提示する。

  1. 遺伝性腫瘍: 確定診断例1%、遺伝性腫瘍惹起遺伝子生殖細胞系列変異 9.7%
  2. 非がん性優性遺伝疾患(ACMG推奨10疾患): 確定診断例 0.3%
  3. クローン性造血: 確定例 0.83%、可能例 5.8%
  4. 腫瘍遺伝子変異高度例(hypermutator): 5.9%(腫瘍特異的変異数18個/Mb以上)
  5. 体細胞系列ドライバー変化: 76.6%(SNV, InDel, Fusion, CNV, 発現異常を含む)
  6. 治療薬選択可能なドライバー変化: 15.6%
  7. 全症例及びがん種別細胞がん化関連491遺伝子変化のLollipop plot
  8. 自験例より作成した細胞がん化パスウェイ図

 

ブースでは、NextSeq 550Dx システム実機を展示するとともに、TruSight Oncology 500 をはじめとした、クリニカルシーケンスに有用なアプリケーションなど最新情報をご紹介します。ぜひ、ブースまでお越しください。

日時
2019/07/18 – 2019/07/20
Location
国立京都国際会館
Japan
Asia
Topic
Oncology
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