日時 | 2021年10月1日(金)11:50~12:40 |
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会場 | 第3会場(パシフィコ横浜会議センター3F「302」) |
座長 | イルミナ株式会社 セグメントマーケティング部 花岡 秀樹 |
演題 | シークエンス技術革新がもたらす、がん治療革命 |
演者 | 公益財団法人がん研究会 がんプレシジョン医療研究センター 中村 祐輔 先生 |
要旨 | ヒトの全ゲノムシーケンスが完了してから、今年で20年になります。新しいシーケンス技術とバイオインフォマティクス(およびAI)の開発は、私たちにがんプレシジョン医療の時代をもたらしました。シーケンシングの価格は、過去20年間で百万塩基対あたり約100万円から約1円と驚異的に安くなり、1人のゲノム解析コスト(30X)は約5万円になりました。数万人規模のがんゲノムの情報が蓄積され、ゲノム異常に基づく薬剤選択だけでなく、新しい分子標的薬の開発にもつながりました。さらに、血漿、尿、唾液、胸腹水、髄液を使用した非侵襲的かつ迅速なリキッドバイオプシーが、がん検診、薬剤反応または再発/再発のモニタリング、および薬剤選択に応用され始めています。いくつか臨床的課題を克服する必要がありますが、リキッドバイオプシーはがん健診や診療に革命をもたらす可能性があります。さらに、より長いDNAシーケンスの読み取りにより、治療の過程で全身および局所のT細胞またはB細胞の経時的変化を調べることが可能になりました。がん免疫微小環境は、免疫療法だけでなく、放射線療法や化学療法の治療効果のも非常に影響が大きいため、これから研究が広がる全身および局所の免疫ゲノム研究は、がん治療の新しい研究分野を切り開くと考えられます。がんゲノム医学の歴史、現況、そして未来の展望についてお話します。 |
企業講演 | 技術革新を続けるイルミナの最新ソリューション |
演者 | イルミナ株式会社 技術営業部 鈴木 健介 |