日時: | 2022年6月10日(金) 12:20~13:20 |
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会場: | 第1会場(九州大学医学部 百年講堂 大ホール)およびライブ配信 |
演題: | 精神疾患のエピゲノム解析の現状と展望について |
演者: | 岩本 和也 先生 |
所属: | 熊本大学大学院生命科学研究部分子脳科学講座・健康長寿代謝制御研究センター |
要旨: | 主要な精神疾患である統合失調症や双極性障害は、生涯罹患率が約1%を示す重篤な疾患である。疫学研究から高い遺伝率を示すことが明らかにされているが、確実な原因遺伝子は同定されていない。近年のゲノムワイド関連解析から、多くの遺伝因子が関与するポリジェニックな疾患であることなど、精神疾患のgenetic architectureが次第に明らかにされつつある。しかし、遺伝学的解析からだけでは、発症要因を完全に説明できないこともまた認識されつつある。我々は、エピゲノム状態の変動や体細胞変異の蓄積が、精神疾患の病因・病態に関与すると想定し、脳神経系ゲノムDNAの包括的な解析を行ってきた。本セミナーでは、現在までの知見を概説すると共に、DNAメチル化情報の大規模解析を基盤とした、コホート研究や精神疾患診断マーカー確立の現状について紹介する。 |
演題: | イルミナが提供するDNAメチル化アレイソリューション |
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演者: | 増尾 康朗 |
所属: | イルミナ株式会社 セグメントマーケティング部 |
要旨: | 近年幅広い研究分野でエピジェネティクス研究が活発化しており、DNAメチル化を解析するためのアレイを使用した報告も数多くあります。 がんや精神疾患などの複雑な疾患の研究のみならず、肥満、老化などの生物学的プロセスに対してもメチル化研究が進み、DNAメチル化をバイオマーカーとして利用する集団研究や消費者向けサービスにも関心が集まっています。 本セミナーではメチル化アレイを用いた研究事例に触れ、イルミナのメチル化アレイソリューションラインナップをご紹介します。 |