口腔内は500-700種の細菌が生息すると考えられており、唾液やプラーク、歯周ポケット、さらには感染根管など様々な部位で独自の細菌叢が形成されている。特に歯周病は細菌感染が原因だと考えられ、その検査としてリアルタイムPCR法による数菌種の検出が行われる。しかし、既知の数菌種の検出では歯周ポケットの正確な細菌叢の把握は不可能であり、臨床的な説明が難しいことも多い。
次世代シークエンサーMiSeqを活用したメタ16S解析は歯周ポケットの細菌組成の把握を可能にした。例えば、抗菌薬を投与による歯周ポケット細菌叢の変化など、これまで調べられなかった情報が得られる。今回は歯周ポケット細菌叢のデータを中心に歯科領域での解析例を紹介する。
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