シロイヌナズナをモデルとして始まった植物ゲノミクスは、その対象を非モデル植物にまで広げ、いまや植物においても個体レベルでゲノム解析を行う個体ゲノミクスの時代を迎えつつある。次世代シークエンス技術の向上により、個体のゲノムデータは容易に取得できるようになった。その一方で、そのデータは誰もが簡単に解析できるようになっているのだろうか?植物研究者には、情報解析技術の習得だけではなく、膨大な量のデータを高速に処理できる計算機資源も求められている。本講演では、演者らが個体ゲノミクスの時代を乗りこなすための術として導入したDRAGENシステムを活用したデータ解析事例に加えて、これまでに実施した植物の個体ゲノミクスから見えてきた今後の課題について紹介したい。
*このウェビナーは、第63回日本植物生理学会年会で録画されたものです。
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