ヒト常在微生物叢は、遺伝的背景、食事などの生活環境や免疫機能などと密接に関わっており、宿主免疫系やさまざまな疾患との関連に対する研究が急速に進んでいる。その解析手法は、16Sメタゲノム解析、メタゲノムショットガン解析やメタトランスクリプトーム解析があるが、簡便かつ安価で実施できることから16Sメタゲノム解析が多用されている。しかし、宿主と細菌の真の相互作用を観測するためには、属レベルの解像度での組成解析では不十分であり、アクティブな状態を捉えられるメタトランスクリプトーム解析が必要である。しかし全RNAの90%以上はrRNAであり、これらを効率的に除去しなければ、メタトランスクリプトームは難しい。今回、新しく発売されたIllumina Ribo-Zero™ Plus Microbiome rRNA Depletion Kitが、日本人の腸内細菌叢解析に適用できるかを評価したので、その結果について発表する。
元岡 大祐 先生 大阪大学 微生物病研究所 ゲノム解析室 |
先生のご発表の前に、弊社セグメントマーケティング部 山重りえより「メタトランスクリプトーム解析の研究事例およびIllumina Ribo-Zero Plus Microbiome rRNA Depletion Kitのご紹介」について発表いたします。
ご提供いただいた個人情報は、お客様へのサポート、サービス、および販売活動の目的にのみ使用させていただきます。