ユニークデュアルインデックスにより、他のインデックス戦略と比較して、1回のランでシーケンスするサンプル数を増やし、サンプルあたりのコストを削減することができます。ユニークデュアルインデックスのプレート1枚だけで、96サンプルをプーリングすることができます。
ユニークデュアルインデックスに加え、デュアルインデックス配列におけるもう一つのストラテジーは、組み合わせデュアルインデックスを使用することです。マルチプレックス用のライブラリーを調製する場合、ユニークデュアルインデックスの使用を推奨します。デュアルインデックスライブラリーにおいて、シーケンスランには二つの追加リードが含まれます。この追加リードにより、ラン後の解析ソフトウェアがより高い精度でデマルチプレックスを行うことができます。
ウェルプレートでのシーケンス反復を防止するため、ユニークデュアルインデックスでは、サンプルの両端にユニーク識別子を使用しています
ユニークデュアルインデックスのプレート1枚で、96のユニークインデックス1(i7)アダプターと96のユニークインデックス2(i5)アダプターを使用しながら、96サンプルをプーリングすることが可能です。
組み合わせデュアルインデックスでは、シーケンスはウェルプレートの列および行で反復されます。
インデックスの組み合わせは、8組のユニークデュアルペアに限定されるため、インデックスアダプターは一部の配列を共有することになります。大半のライブラリーはi7末端またはi5末端での配列を共有します。
ユニークデュアルインデックスのプレート1枚で96サンプルをプーリングすることが可能です。それに対して、組み合わせデュアルインデックスでは、インデックス組み合わせはユニークデュアルペア8組に限定されます。
アプリケーション | ライブラリー調製キット | 推奨されるインデックスソリューション |
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全ゲノムシーケンス | Illumina DNA Prep | IDT for Illumina UD Indexes |
RNAシーケンス解析 | Illumina Stranded mRNA Prep Illumina Stranded Total RNA Prep |
IDT for Illumina – RNA |
アンプリコンシーケンス | AmpliSeq for Illuminaパネル | AmpliSeq UD Indexes for Illumina(サンプル数が24以下用) AmpliSeq UD Indexes for Illumina(サンプル数が24以上用) |
ターゲットDNAエンリッチメント | Illumina DNA Prep with Enrichment | Illumina Nextera UD Indexes向けIDT |
お客様のニーズに合わせてご提案いたします。
ユニークデュアルインデックスは、インデックスホッピングによるサンプルのミスアライメントを軽減するためにマルチプレックスを行う場合に有益です。UDIは、NovaSeq 6000システムなどのパターン化フローセルを搭載した機器を使用する場合に特に効果を発揮します。
分子バーコード(UMI)は、偽陽性バリアントコールを減らし、バリアント検出の感度を高めることが実証されています。UMIは、DNAおよびcDNAにおけるPCRデュプリケートを削除し、高度にマルチプレックスされたCNVの検出などの低頻度バリアントを検出する上で有益です。分子バーコード(UMI)の詳細はこちら。
一般的には、デュアルインデックスが望ましい方法です。デュアルインデックスされたシーケンスには追加のサイクルが必要です。試薬キットには追加のサイクルの実行に十分な供給品が含まれています。以下の場合には、シングルインデックスが望ましい可能性があります:
NovaSeq 6000システムは、最先端の高性能画像をイルミナのパターン化フローセル技術と組み合わせたものです。最新のフローセル設計ではナノウェル間のスペースが減ったため、クラスター密度とデータ出力が大幅に高くなります。
本文には、イルミナのライブラリー調製キット数種で使用されるイルミナアダプターのオリゴヌクレオチド配列が含まれています。
イルミナ装置におけるシングルインデックス配列やデュアルインデックス配列についてご紹介します。
本書では、インデックス付きライブラリーをプーリングする際に、イルミナの全システムにおいてカラーバランスを最適化するための推奨方法を説明しています。
IDT for Illumina Unique Dual Indexesについて役に立つリソースやサポート情報を探すことができます。