改良されたイルミナライブラリー調製キットは理想的なソリューション：お客様の声

Q. それぞれのキットで良いと評価された特長は何でしょうか？

A. 新しいIllumina Illumina Stranded mRNA Prep, Ligationは、少量インプットの場合および多量インプットの場合も高いパフォーマンスを示し、異なるインプット間でも検出されたトランスクリプトの高い一致を示しました。さらに、このキットは低品質のRNAでも高いパフォーマンスを示し、さらに処理を最適化することで1日に凝縮できる合理的なワークフローだということが分かりました。これは、最適化されていないプロトコルを使用した場合でも、96サンプルの処理時間を35％削減（6.5時間に対して10時間）できることから、TruSeq™と比較して非常に優れていることがわかります。

Illumina Stranded Total RNA Prep Ligation with Ribo-Zero Plusにも同様のメリットがありますが、加えて、rRNA除去モジュールが複数生物種に対してユニバーサルに使えることで、異なるディプリーションタイプのストックを必要とせず、すべてのサンプルを同じキットで処理することができます。種別ごとに異なる複数のrRNA除去モジュールを適用するのではなく、単一のrRNA除去モジュールを適用できるため、時間を節約できます。

Illumina DNA PCR-Free Prepでは、プロトコルがシンプルであるため、1.5～2時間という短時間でライブラリーを作製することができました。これは、TruSeq PCR-Freeが従来、機械的な断片化と追加のQCチェックを含めて1～1.5日かかっていたことを考えると、隔世の感を抱かせる飛躍と言えます。このプロトコルに記載されている低インプットワークフローにより、より多くの研究者にPCR-Freeを提供することができます。

全体的に見て、今回評価したすべてのキットのイルミナのプロトコルはよくできていて、簡単に実施することができ、従来品よりもはるかに速くなっていました。

Q. AGRFにおけるイルミナのライブラリー調製キットの今後の利用予定を教えてください。

A. 私たちは、既存のTruSeqファミリーから新しいIllumina Prepファミリーへの移行を計画しています。これにより、AGRFには以下のようないくつかのメリットがもたらされます。

1. AGRFの受託サービスメニューの合理化
2. TruSeqファミリーと比較して、低コストで迅速なライブラリー調製
3. 必要なインプットDNAが大幅に少なくて済むため、AGRFからPCR-Freeを全ゲノムシーケンスの標準サービスとして提供することが可能

" Illumina Stranded Total PrepとIllumina Stranded mRNA Prepは、少量インプットでも多量インプットと変わらず高い性能を示しました。Ribo-Zero Plus rRNA除去モジュールは、さまざまなサンプルからrRNAコンテンツを大幅に除去させることが示されました。rRNA除去モジュールは複数生物種にユニバーサルに使えることで、異なるrRNA除去試薬のストックを必要とせず、同じキットでサンプルを処理することができます。全体的に高性能で柔軟性があり、1日で完了するワークフローとなっていることから、これらのキットはRNAライブラリー調製の理想的なソリューションとなっています。"